この記事では、「実情」と「実状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実情」とは?
「実情」は、実際の情態のことで、内面的な様子を意味します。
よって、外側から人間を見てもわからないのが無い情になり、「実情」を知るというのは、相手の心の中で思う心情を理解することです。
そのうえで、相手の内情を理解する方法については、相手の感情や相手の様子から相手の心理を判断して言葉に嘘や偽りがあるかなどを判断し、うそをついている嘘をついておらず真実のみを訴えていると内面を判断します。
「実状」とは?
「実状」は、見てくれのことで、実際にそのものを見た際どうであるかです。
たとえば、とある人物を見た際、その人物の外見が事実ぼろぼろの服装であると判断することが「実状」でその人物がどうあると外見から判断するのが「実状」です。
よって、「実状」は、外側だけを意識してみているので内面についてはどうでよいと言えます。
「実情」と「実状」の違い
両者の違いは、人間で考えるとわかりやすく、人間の内面がどうである、外見がどうであるかです。
「実情」が内面がどうあるかで、「実状」が外見がどうあるかになります。
「実情」の例文
・『彼の実情はうかがい知れない』
この例は、彼という人物の内面の考え方が分からないというもので、顔や言動において、表立ち目立つことが無いのでつかみどころがない性格であると述べています。
内面を意味する「実情」は内に秘めた性格のように扱われることがあり、この例がまさに内に秘めた性格のように扱っている例です。
「実状」の例文
・『彼の服装を見るに実状は悲惨だろう』
この例は、彼という人物の置かれている状況が服装で判断した場合、ボロボロなので悲惨な生活だろうと外見だけで判断しています。
ただ、本当は彼はお金持ちですが、あえてぼろぼろの服が好きなので来ている場合も外見で判断しているだけですから、「実状」という言葉で見てくれがどうだというのです。
まとめ
「実情」は、実際の事情であるという意味なので内面のことを意味したり、外見も意味するのですが、大抵が無い面がどうであるかを述べます。
逆に、「実状」は、実際の状態を指すので目で見て即座にわかることがすべてです。
よって、内面が分からずとも見てくれで結果がそうだろうなと結論付ければ、それが『実状』となります。
よって、「実状」は、外見のみでしか判断してないがゆえ本当はお金持ちなんですが、見てくれが悪いがゆえ、貧乏であると決めつける行為になります。
逆に、「実情」は、事情を見てから判断しますので、本当に貧乏であるとわかったうえで、生活が苦しいのだと判断しますので、こちらの方が意味においては絶対です。
絶対性を示す場合、「実情」のほうが相手の事情をすべて理解しているため、絶対だと覚え、『実状』は今置かれている状況からでしか相手を理解しないので実は異なっているとか覚えると両者の違いは理解できるでしょう。