この記事では、「試算書」と「見積書」の違いを分かりやすく説明していきます。
書類の差を学びましょう。
「試算書」とは?
試算書とはどのくらいの金額になるのか、サービスをおこなう前に概算をあらわした書類です。
おもにオフィスのパソコンやエアコンの修理をおこなうときに用いられています。
ユーザーから不具合のある箇所を聞き取って、その部品を直すために、どのくらいの修理費用がかかるのか概算を出した用紙になります。
試算書の内容を確認して修理を依頼すべきか、それとも新しい製品を買い替えるか、最終的な決定は顧客がおこないます。
精密機器の修理代金は、損傷の程度やパーツによって大きく異なります。
そのため契約後のトラブルを防ぐために、前もって費用を提示する企業が増えています。
「見積書」とは?
見積書とは契約前にメーカーが発行する文書のこと。
金額と数量、それにまつわる費用を計算した用紙です。
金額に加えて、納期までどのくらいの日数がかかりそうなのか、また具体的な支払い方法についても明記されていることがあります。
発注側と受注側の認識のずれを予防して、お互いが気持ちよく取引できるように出すものが見積書になります。
見積書は引っ越し、オフィス機器の納品、パンフレットやフライヤーの作成など、あらゆる分野で活用されています。
「試算書」と「見積書」の違い
どちらも似ている書式です。
「試算書」と「見積書」の違いを、分かりやすく解説します。
・よく用いられるのは見積書
試算書はパソコンやコピー機など、精密機器の修理をおこなう際に用いられています。
電化製品の修復にどのくらいの費用がかかるのか、契約前に発行する書式をいいます。
ここに書かれた金額を見て、修理を依頼すべきか新製品を購入すべきかユーザーが考えます。
一方で見積書は家屋の解体や引っ越し、庭木の剪定、商品の仕入れなどあらゆる分野で用いられています。
サービスの契約前に、内訳や明細を確認するための書式が見積書です。
見積書は複数の企業のサービスを比較するときにも、利用されています。
複数の企業の見積書を見比べることで、より質の高いサービスを、より単価の安い企業にお願いすることができます。
整理すると試算書も見積書も、契約前に発行してもらう概算書です。
試算書はおもに精密機器の修理に用いられています。
そして見積書は、あらゆるビジネス分野で活用されています。
最近では試算書も見積書も、オンライン上でやり取りするのが一般的になっています。
即座に発行でき、管理もしやすいメリットがあります。
まとめ
「試算書」と「見積書」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも契約前の書類をいいます。
試算書は精密機器の修理に用いられています。
対する見積書は引っ越し、果樹の剪定、オフィスのクリーニング業務など、あらゆる業界で用いられています。
契約前の発行をおこなうことで、トラブルを未然に防げます。
長所を知って、うまく活用してみてください。