「リスケ」と「キャンセル」の違いとは?分かりやすく解釈

「リスケ」と「キャンセル」の違いビジネス・就職・転職

似た意味を持つ言葉に、リスケとキャンセルがあります。

どのような違いがあるのかを紹介します。

リスケとは?

リスケは主にビジネスシーンにおいて使われる言葉です。

英語の「reschedule(リスケジュール)」という単語を略した和製英語になります。

決まっていたスケジュールを変更するとか、予定を組みなおすといった意味があります。

例えば、打ち合わせの日程を変更したり、納期を延長する場合などに用いられます。

会議や打ち合わせの日時を変更する際には、後ろにずらす場合に用いられることが多いです。

それから製品の仕様を変更する場合などにもリスケと言ったりします。

製品および商品の企画や開発を行う際に、最初の仕様から変更が加えられる時にリスケと表現することが多いです。

略語なので社内などフランクな関係性で使われます。

顧客や取引先などに対しては失礼になってしまうので使われません。

また、それ以外に金融業界でもリスケという言葉が使われています。

その場合には、金融機関からの借入金の返済が困難になり、返済計画を見直して返済が可能なプランに変更することをいいます。

具体的には、返済期限を延長したり当面の間月々の返済を減額したりする方法がとられます。


キャンセルとは?

キャンセルとは、一度結んだ契約をどちらかの都合で一方的に取り消すことをいいます。

英語のcancelをそのまま日本語読みした言葉ですが、cancelには取り消すとか解消するといった意味があります。

レストランの予約を取り消す場合などにも使われています。

ビジネスシーンでも普通に使われていますし、日常会話で使われることも多いです。

また、直前になってキャンセルすることをドタキャンと言ったりもします。

これは土壇場でキャンセルするという意味の略語で、1990年頃から使われるようになりました。

また、キャンセルはIT用語でもあり、アプリケーションソフトやOS等で行おうとしている操作を取り消す場合にも用いられています。


リスケとキャンセルの違い

リスケは約束している予定や計画を変更するために調整することです。

今後の予定や契約に対して使われる言葉なので、それが実行されている段階ではありません。

キャンセルは予定や契約そのものを取り消すことをいいます。

キャンセルはすでに結ばれている現在進行形の契約や予定を取り消すものです。

現在、進行している物事を取り消すのがキャンセルということになります。

どちらもビジネスシーンで使われる言葉ですが、リスケは略語でカジュアルな印象があるので目上の人に使うのは相応しくないとされています。

キャンセルは目上の人に対しても普通に使われています。

まとめ

2つの言葉の違いは、現在進行している物事に対してか今後予定している物事に対してかの違いがあります。

キャンセルは現在進行形の物事に使われる言葉で、リスケは現在進行形ではない今後に使われる言葉です。