「引き続き」と「継続」の違いとは?分かりやすく解釈

「引き続き」と「継続」の違い生活・教育

この記事では、「引き続き」「継続」の違いを分かりやすく説明していきます。

「引き続き」とは?

「引き続き」の主な意味は2つあります。

ひとつは、物事が途中で終わることなく続くこと、またそのものです。

ある事柄についての審議が行われているとします。

昨日からずっとそれが続いています。

一旦やめて、また日を改めて審議をしましょうといったことにはならず、途切れることなく続いています。

そのさまを意味する言葉です。

今度は地震のことで説明をします。

大きな地震があったので避難をするように呼びかけがありました。

住民たちは安全な場所に避難をします。

安全な場所に移ったのでほっとしたいところですが、今後いつ大きな地震がまた起こるかわからないので、警戒するということをやめるわけにはいきません。

ずっと警戒しているその続くさまが、この言葉が指すものです。

もう一つの意味は、すぐにそれに続いてです。

忘年会の一次会がありました。

それが終わってから、ほとんど時間をおかずに二次会が開かれました。

こういった続いて起こることをいいます。


「引き続き」の使い方

途中で終わることなく続くさまを指して使用をします。

名詞としても副詞としても用います。


「継続」とは?

「継続」には2つの意味があります。

ひとつは、前から行っていることを変えることなく続けること、また続くことです。

あるスポーツ選手は、ある企業と契約を結んでいます。

この企業との契約には期限があります。

期限が切れても企業側がまた契約を続けて欲しいという場合は、契約がその後も続きます。

契約している企業に変わりはなく、前と今とでは同じ状態です。

このことは「契約を継続する」などといいます。

今度はダイエットのことで説明をします。

ある人は目標体重に達するために、毎日運動をしています。

1週間程度やって飽きてしまう人は珍しくありませんが、この人は3か月続いています。

変わることなく続くこのさまをこの言葉は指します。

もう一つの意味は、前からある事柄を受け継ぐです。

「継続」の使い方

前から変わることなく続くことを指して使用する言葉です。

「引き続き」と「継続」の違い

前者は途切れることなくという意味合いの言葉です。

後者は変わることなく続くという意味合いの言葉です。

前からそのままという意味を含んでいます。

「引き続き」の例文

・『引き続き番組をご覧ください』
・『引き続きチームのサポートをする』
・『応援を引き続きお願いします』
・『引き続き観察をする』

「継続」の例文

・『1日2食生活を継続している』
・『いつまで継続できるのか楽しみだ』
・『継続して行う』
・『あと1週間は継続するつもりだ』

まとめ

続くという意味を持つ点が似ていますが、一方は途切れることなくという意味合い、もう一方は前の状態をそのままにという意味合いを持っています。

また、一方は副詞としても用いる点が異なります。