「戦法」と「戦術」と「戦略」の違いとは?分かりやすく解釈

「戦法」と「戦術」と「戦略」の違い生活・教育

この記事では、「戦法」「戦術」「戦略」の違いを分かりやすく説明していきます。

3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「戦法」とは?

「戦法」「せんぽう」と読みます。

「戦法」は、「戦闘の仕方。

競技や試合などの戦い方」
という意味があります。


「戦法」の言葉の使い方

例えば、誰かと喧嘩をするとき、正々堂々と正面から喧嘩にいどむのではなく、敵が油断しているところを狙って攻撃を仕掛けるような場合は、「奇襲戦法で喧嘩に勝とうとする」などという文章を作ることができます。

また、スポーツの試合で、同じ相手に負けが込んできた場合は、戦い方を変える必要があるでしょう。

この場合は「負け続けなので、戦法を変える」などという文章にできます。


「戦術」とは?

「戦術」「せんじゅつ」と読みます。

「戦術」は、「戦いに勝つための個々の具体的な方法」という意味があります。

また「戦術」には、「ある目的を達成するための具体的な方法。

手段」
という意味があります。

「戦術」の言葉の使い方

仕事が締め切りまでに終わりそうもないため、仕事を担当する人を、大量投入して、何とか終わらせるような方法を取る場合は、「人海戦術を取り、仕事を納期に間に合わせる」などという文章を作ることができます。

また、戦いに勝つために、方法を練り上げる場合は、「戦術を練る」と表現することができます。

「戦略」とは?

「戦略」「せんりゃく」と読みます。

「戦略」は、「戦争に勝つための総合的、長期的な計略」という意味があります。

また、「戦略」には、「組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策」という意味があります。

「戦略」の言葉の使い方

戦争に勝つため、総合的長期的な計略を練り、とても良い戦略が思いついて、勝利した場合は、「戦略の良さにより、戦争に勝った」などという文章を作ることができます。

また会社経営をするとき、場当たり的ではなく、将来を見通して方策を練る場合は、「戦略的な経営を始める」などという文章にできます。

「戦法」と「戦術」と「戦略」の違い

「戦法」「戦術」「戦略」ともに、戦うための方法、目的を達するための計略などを意味する言葉になります。

ただし、目標を達成するため、総合的に考えた方策は「戦略」と呼びます。

また、具体的な方法について考える場合は、「戦術」「戦法という言葉を使います。

このように、広い視野で、戦いに勝つための作戦、目標を達成するための計略を立てる場合は、「戦略」という言葉を使い、具体的な方法、戦い方について考える場合は、「戦術」「戦法」を使うようにしましょう。

「戦術」「戦法」には厳密な違いはありませんが、「戦術」の方が、中期的な作戦というニュアンスがあるのに対して、「戦法」の方は、目先の戦い方というニュアンスがあるという微妙な違いがあります。

まとめ

「戦法」「戦術」「戦略」の違いについて見てきました。

3つの言葉にはそれぞれ意味やニュアンスの違いがありました。