この記事では、「全治」と「完治」と「寛解」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「全治」とは?
「全治」は「ぜんち」と読みます。
「全治」は、「病気やケガなどが完全に治ること」という意味があります。
病気になったりケガして、治療を続けた結果、完全に治ったと思える場合は、「全治」という言葉を使うことができます。
「全治」の言葉の使い方
ケガをした人が、医師の診察を受けて、治療を始める時に、医師から、どの程度の期間で完全に治るのか、話してもらう場合があります。
もしも、一か月で元通りになる問う場合は、「このケガは全治一か月です」などという文章にできます。
また、事故に遭い怪我をしたものの、軽症で済み、三日で元通りになると言われた場合は、「事故に遭ったが、全治三日の軽傷で済んだ」などという文章を作ることができます。
「完治」とは?
「完治」は「かんち」と読みます。
「完治」は、「病気やケガなどが完全に治ること」という意味があります。
「完治」の言葉の使い方
病気になり、入院をして治療をした結果、病気が完全に治ったと思えるような場合があります。
この場合は、「病気が完治したので退院が近い」などという文章を作ることができます。
また、完全に病気が治るまで、通院するよう医師に言われた場合は、「完治するまで通院するよう医師に言われる」という文書を作ることができます。
「寛解」とは?
「寛解」は「かんかい」と読みます。
「寛解」は、「病気の症状が、一時的、あるいは継続的に軽減した状態のこと。
または見かけ上消滅したこと」という意味があります。
癌や白血病のように、再発の危険性がある難治の病気に対して使われる言葉になります。
「寛解」の言葉の使い方
ガンを患った人が、治療の結果、再発のリスクはあるものの、症状が治まり、日常生活を普段通りに送れるようになったという場合は、「癌が寛解したので、日常生活を送れるようになった」などという文章を作ることができます。
「全治」と「完治」と「寛解」の違い
「全治」と「完治」には、「病気やケガなどが完全に治ること」という意味があります。
ただし、「全治」の場合は、「治療に要する期間のこと」を意味することが多く、完全に病気がケガが治ることを意味する、「完治」に対して、「全治一週間」など、完全に病気やケガなどが治るまでの期間について話すときに使う言葉という違いがあります。
一方で、「寛解」は癌や白血病など、再発のリスクがある病気の様子について使う言葉という違いがあります。
再発のリスクがあるため、「完治」とは言い切れないものの、表面上、「完治」しているような場合は、「寛解」という言葉を使うことができます。
まとめ
「全治」と「完治」と「寛解」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、それぞれの意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。