この記事では、「ご返答」と「ご返信」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご返答」とは?
聞かれた内容について答えること、またその答えという意味です。
「ご」をつけて丁寧にしています。
丁寧にしている言葉なので、相手を敬う意味合いがあります。
100年以上続いている老舗菓子店があったとします。
できたと思ったらすぐに姿を消してしまう店があることを考えると、100年以上も続くためには並大抵ではない努力が必要だったと思われます。
その秘訣を老舗菓子店に聞いてみました。
それに対して、菓子店は答えてくれました。
この答えるという行為や答えのことを、この言葉は意味しています。
質問をした側からすると「老舗菓子店からのご返答」ということになります。
老舗菓子店からすると「ご返答をいたします」といった表現をします。
「いたす」は「する」の謙譲語です。
自分を低くして、相手を敬った表現になります。
「ご返答」の使い方
聞かれたことに対して答えることや、その答えを指して使用をします。
「ご」をつけた場合は、相手を敬うときに用います。
「ご返信」とは?
手紙やメールなどで返事を送ること、またその返事の手紙やメールのことです。
わからないことがあったので、メールで質問をしたとします。
相手から、わからないことへの回答がメールで届きました。
相手が送ってくれたメールが、この言葉が指すものです。
役所から送られてくる重要な手紙の中には、「返信用封筒」というものが入っていることがあります。
これは、一緒に送られてきた書類に必要なことを記入して、この封筒を使って送り返してくださいというものです。
送られてきたものに対して、送り返すために用います。
結婚式の招待状が届いたら、出席する・出席できないの返事をします。
返事ははがきで送ることが一般的です。
このはがきのことは「返信はがき」といいます。
「ご返信」の使い方
手紙やメールで返事をすることや、その手紙やメールを指して使用をします。
「ご」をつけた場合は、相手を敬うために用います。
「ご返答」と「ご返信」の違い
前者は、聞かれたことへの返事です。
口で答えたものも、手紙などで答えたものも含まれます。
何で答えるかということではなく、「答え」という意味の言葉です。
後者は、返事の手紙やメールのことです。
答えるという意味合いよりも、答えのための手紙やメールの意味合いの方が大きいです。
「ご返答」の例文
・『ご返答をいただきました』
・『○○さんからのご返答です』
・『ご返答ありがとうございます』
・『ご返答をしてくださいました』
「ご返信」の例文
・『ご返信してください』
・『ご返信にお時間がかかる場合があります』
・『ご返信をお願いします』
・『ご返信の必要はございません』
まとめ
答えという意味を持っている点が似ていますが、どういった方法で答えているのかという点に違いがあります。