「拵える」と「作る」の違いとは?分かりやすく解釈

「拵える」と「作る」の違い生活・教育

この記事では、「拵える」「作る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「拵える」とは?

「拵える」「こしらえる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「材料を使い、まとまりのあるものやある機能を持ったものを形成すること」という意味で、原材料に手を加えて、ある形の整ったものに仕上げることです。

2つ目は「手を加えて美しく見える様にする」という意味で、化粧を施したり身なりを整えたりしてきれいに飾ることです。

3つ目は「事実でないことを本当であるかの様に思わせる様に工夫する」という意味で、実際にない話などを自分で考え出すことです。

4つ目は「努力して必要なものを用意する」という意味で、主に金品に使われます。

上記に共通するのは「あるものを一生懸命形成する」という意味です。


「拵える」の使い方

「拵える」は動詞として「拵える・拵えた」と使われたり、副詞として「おにぎりを大量に拵えて皆に配る」などと使われます。

基本的に、材料を用いて一生懸命ものをある形に仕上げることや、工夫してある状態にすることに使われる言葉です。


「作る」とは?

「作る」「つくる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「原材料に手を加え、まとまりった物や意味のあるものに仕上げること」という意味で、原材料を加工して、製品や作品などを生み出すことです。

2つ目は「農作物や人格などを世話して育て上げる」という意味で、植物や人を成長させることです。

3つ目は「新しいものを生み出す」という意味で、子供を生んだり、支店や派生した組織などを発生させることです。

4つ目は「意図的にその様に仕上げる」という意味で、人にその様に見せる工夫をすることです。

上記に共通するのは「新しいものを生じさせる」という意味です。

「作る」の使い方

「作る」は動詞として「作る・作った」と使われたり、副詞として「作品を作って応募する」などと使われます。

基本的に、ある目的を持って原材料に手を加え、まとまりのある物に仕上げることや、新しいものを生み出すことに使われる言葉です。

「拵える」と「作る」の違い

「拵える」「材料を用いて一生懸命ものをある形に仕上げること」「工夫してある状態にすること」という意味です。

「作る」「ある目的を持って原材料に手を加え、まとまりのある物に仕上げること」「新しいものを生み出すこと」という意味です。

「拵える」の例文

・『母が手編みのセーターを拵えてくれた』
・『花見用に大人数で食べる弁当を拵える』
・『上司の家を訪問する為に身なりを拵える』
・『明日までに頭金を拵えないと話が白紙に戻ってしまう』

「作る」の例文

・『ハンドメイドでアクセサリーを作る』
・『今日は母の代わりに夕飯を作る』
・『差別や偏見のない教育が健全な子供を作る』
・『何とか口実を作って飲み会を欠席する』

まとめ

今回は「拵える」「作る」について紹介しました。

「拵える」「一生懸命ある形に仕上げる」「作る」「目的を持ってある形に仕上げる」と覚えておきましょう。