「冒険心」と「好奇心」の違いとは?分かりやすく解釈

「冒険心」と「好奇心」の違い生活・教育

この記事では、「冒険心」「好奇心」の違いを分かりやすく説明していきます。

「冒険心」とは?

危険なことだと知っていながらも、あえてそれを行おうとする心のことです。

洞窟を探検するときは、このような気持ちがわき上がってくることでしょう。

洞窟の様子は外からはわからず、何があるのか予想することもできません。

何があるのかわからないところは危険です。

もしかしたら、危険な生物が住んでいるかもしれないし、谷のようになっていて落ちたら出られなくなってしまうかもしれません。

わかっていればあらかじめ準備をできますが、わかっているとそれができません。

そういった危険があることを承知の上で、あえてそれをしようとする心が、この言葉が意味するものです。


「冒険心」の使い方

危険だと知っていながら、それを行おうとする心を指して使用する言葉です。

何かを積極的に行おうとする心という意味ではなく、この言葉には「危険があると知っていながら」という意味も含まれます。

そのため、安全なことを積極的に行うことは、この言葉が指すものではありません。


「好奇心」とは?

滅多にないことや知らないことに興味を持つ心のことです。

わからないことをもっと知りたい気持ちをいいます。

行列ができる飲食店があったとします。

この店は非常に有名で、SNSで話題になっています。

しかし、まだ自分はこの店の料理を食べたことがありません。

多くの人が並ぶし、SNSで話題になっているし、きっとおいしい店に違いないと思っていますが、実際に食べてみないとわかりません。

どんな味だろうと興味を持つこの心のことを「好奇心」といいます。

物事に引きつけられる気持ちで、人に引きつけられる気持ちのことではありません。

好きな人には特別な関心を持ち、もっと知りたいと思うことでしょう。

しかし、このときのもっと知りたい気持ちは、この言葉が意味するものではありません。

「好奇心」の使い方

わからないことや珍しいことをもっと知りたいと思う気持ちについて使用をします。

人のことをもっと知りたい気持ちには使用しません。

「冒険心」と「好奇心」の違い

前者は、危険なことをあえてしようとする心のことです。

そこには知りたいという気持ちがあるかもしれませんが、この言葉自体には知りたい気持ちという意味は含まれていません。

後者は、滅多にないことやわからないことに興味を持つ心のことです。

何かをしようとする心のことではありません。

「冒険心」の例文

・『冒険心がくすぐられる』
・『冒険心にあふれる』
・『冒険心を満たす』
・『冒険心が尽きることがない』

「好奇心」の例文

・『好奇心をくすぐられる』
・『好奇心が強い』
・『活発な好奇心』
・『好奇心が満たされる』

まとめ

一方は危険だと知っていながら行おうとする心、もう一方は興味を持つ心、もっと知りたいと思う心のことです。

「心」という点では似ていますが、2つの言葉の意味は異なります。