「取り扱う」と「扱う」の違いとは?分かりやすく解釈

「取り扱う」と「扱う」の違い生活・教育

この記事では、「取り扱う」「扱う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「取り扱う」とは?

「取り扱う」には3つの意味があります。

1つめは、物を手に取って動かしたり、操作をしたりすることです。

家電製品には、どのように動かすのかを書いた紙が付属されています。

この紙をよく読めば、機械を操作することが簡単にできます。

書かれている内容の通りに操作することは、この言葉が意味するものにあてはまります。

2つめは、物事にうまく始末をつける、適切に処理する、担当するです。

輸入品を販売している店があります。

この店は、輸入品をうまく処理している店といえるでしょう。

この店のことを「輸入品を取り扱う店」といいます。

3つめは、人の世話をするです。

親が子どもの世話をするといったことではなく、客としてもてなすことをいいます。


「取り扱う」の使い方

物を操作する、物事をうまく処理するといった意味で使使われます。

操作については、機械類についていうことが多くあります。


「扱う」とは?

「扱う」の主な意味は5つあります。

1つめは、物を使ったり、操作したりするです。

ガラスの器を使うときには、壊れないように丁寧にすることでしょう。

このことを「丁寧に扱う」といいます。

2つめは物事にうまく始末をつける、処理するです。

特に仕事についていいます。

事務は仕事の一種です。

事務の仕事として取りさばいて始末することが、この言葉の意味にあてはまります。

3つめは、人の世話をするです。

客として世話をすることをいいます。

もてなすことを意味しているので、乱暴な扱いのことはあまりいいません。

4つめは、ある状態や身分のものとして対応をするです。

「子どものように扱う」といったことを指します。

この場合、子どもという状態、身分のものとして対応することをいいます。

5つめは、特別これだとして取り上げるです。

たとえば、環境問題が深刻になっていて、それを議会で話し合いたいとなったとします。

議会では特に環境についてを問題にして話し合いをします。

このことを「環境問題を取り上げる」といいます。

「扱う」の使い方

商品をさばく、操作をする、問題として取り上げるなど、さまざまなことに使われます。

いくつもの意味があり、さまざまに使われる言葉です。

「取り扱う」と「扱う」の違い

人の世話をする、物を操作する、うまく処理するという意味が同じです。

後者にはいくつもの意味がありますが、前者にはそれらの意味はありません。

「取り扱う」の例文

・『古本を取り扱う店』
・『取り扱うときには注意が必要だ』
・『100種類の商品を取り扱う』
・『土産店で取り扱う』

「扱う」の例文

・『雑に扱う』
・『扱う商品を吟味する』
・『貴重なものとして扱う』
・『スポーツ用品を扱う店』

まとめ

2つの言葉は、人の世話をする、物を操作する、うまく処理するという意味が同じです。

「扱う」にはこれ以外にもさまざまな意味があります。