この記事では、「スペースシャトル」と「ロケット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スペースシャトル」とは?
ロケットの一種で、宇宙に行くことが目的の機体です。
再利用できることが大きなポイントとなっています。
アメリカのNASAのみが実用化しており1981年から2011年まで使用されていましたが現在は運用終了しており、スペースシャトルの後継機はありません。
オービタと呼ばれる比較的航空機的な形状を持っているものをスペースシャトルと呼ぶこともあります。
オービタ、燃料タンク、2つの個体ロケットブースタがないと打ち上げは不可能です。
オービタにクルーが搭乗して機材などもこちらに積載されています。
スペースシャトルのオービタは航空機の上に輸送されることもあり、映像のインパクトの大きいものとなっています。
「ロケット」とは?
ロケットから質量を出して推進力とするものという定義があり、基本的には化学燃料を推進力とするケースが多くなります。
ロケット弾のような兵器としての使用や、ロケットエンジンを搭載して自動車の最高速度達成を目指すという使用例もあり、宇宙船以外のロケットも存在していると言えます。
ペットボトルロケットも原理的にはロケットそのものです。
宇宙に行くロケットはロシアのソユーズロケットが代表的な存在で、打ち上げ回数の最も多いロケットとなっています。
一定の推進を得て燃料を使い切った下層部を切り離していく多段式ロケットとなっている点が大きな特徴で、スペースシャトルとは大きく形状が異なっています。
有人での宇宙飛行も可能で2022年時点での宇宙飛行は民間のものを含めてロケットを使用しています。
宇宙から帰還する船も基本的には再利用しません。
「スペースシャトル」と「ロケット」の違い
「スペースシャトル」と「ロケット」の違いを、分かりやすく解説します。
宇宙船という意味合いではスペースシャトルも広義のロケットに含まれるものですが、スペースシャトルはクルーや機材を乗せるオービタが再利用できる点が大きなメリットとなっていました。
ロケットは基本的に使い捨てとなります。
スペースシャトルは2011年にすべて退役しており、民間の宇宙飛行などもすべてロケットが行っています。
2022年現在スペースシャトルの後継機は計画自体存在していません。
ロケットはロケットの後部から質量を出して推進力とするものという定義があり、宇宙ロケットでは燃料、ペットボトルロケットでは水が推進力になります。
ロケット砲はロケット砲自体に推進力があり、銃弾のようにそのものに推進力があるものではありません。
まとめ
スペースシャトルとロケットは宇宙に行くものと考えた場合、スペースシャトルは過去の存在となってしまいました。
ロケットはロシア、アメリカ、中国などが有人飛行を行っていますが、日本も民間を含めて無人飛行であればいくつか実施しています。