この記事では、「計画を立てる」と「計画を建てる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「計画を立てる」とは?
あることを行うために、前もって方法や順序などを考えるという意味です。
計画には、あることを行うために、それを行う前に方法や順序などを考えるという意味があります。
立てるは、物事を成り立たせる、目標などを考えて決定するという意味を持つ語です。
たとえば、旅行に行きたいと考えたとします。
旅行をするためには、どこに出かけるのか、誰と行くのか、いつ行くのか、どんな移動手段を使うのか、予算はいくらまでなのかなど、いくつも決めなければならないことがあります。
今日旅行しましょうとなって、行き当たりばったりで何かを行うことはほとんどなく、数日以上前からどうするのかを決めます。
旅行ということを行うために、前もって方法などを考えるのです。
考えて計画を定めることを「計画を立てる」といいます。
今日のことを今日考えて決める場合もあります。
たとえば、今日は朝の何時に出社をして、出社をしたらまずメールを確認する。
それから、○○社のAさんに連絡をする。
午後からは会議をする。
帰宅は何時。
こういったことを朝に決めたとします。
これも「計画を立てる」といいます。
1日の行動を前もって決めているのです。
実際にメールをしたり、会議をしたりする前に何をするのかを決めていおり、これはあらかじめ考えていることなので、今日のことを今日考えることも「計画を立てる」といいます。
こういったことは日常的に行っています。
試験の勉強をどのように進めるのか、デートでどこに出かけるのか、やせるためにいつ何をするのかなどを決めることも、この言葉が指すものになります。
「計画を立てる」の使い方
何かをするために、それをする前に方法や順序などを決めるという意味で使用をします。
あらかじめ行われるものをいい、何かを行う段になって決めることには使用しません。
「計画を建てる」とは?
計画に対して「建てる」という語を使用するのは誤りです。
建てるには、建物などを作るという意味があります。
人が住むための家、仕事をするための場所、物をしまうための場所などを作ることをいいます。
計画は建物ではないので、「建てる」とするのはおかしいです。
「計画を建てる」の使い方
計画は「建てる」とはいいません。
「計画通りに家を建てる」などとはいいますが、この場合は「建てる」にかかる語は計画ではなく家です。
「計画を立てる」と「計画を建てる」の違い
計画を作るという意味では「立てる」の語を使用します。
「建てる」は建物を作ることなので、計画に対して使うのは誤りです。
読み方が同じなので、漢字間違いに注意が要ります。
まとめ
前もって方法や順序などを考えるという意味では「立」の漢字を使用します。
「建てる」は建物などを作るという意味なので、「建」の漢字を使用するのは誤りです。