「ジャケット」と「ブレザー」の違いとは?分かりやすく解釈

「ジャケット」と「ブレザー」の違い専門用語・業界用語

80年代末から90年代にかけて若者を中心に紺ブレというファッションスタイルが一世風靡しました。

しかし紺色の「ブレザー」「ジャケット」の違いについてハッキリと説明できる方は少ないでしょう。

この記事では、「ジャケット」「ブレザー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ジャケット」とは?

「ジャケット」はファッション用語としてはいわばカテゴリーに該当すると思っていいでしょう。

袖の着いた丈の短い前開きのトップスが該当します。

形はそれこそ千差万別でクラシックやトラディショナルなものからアバンギャルドなものまで存在。

またその素材についても多種多様なものがあります。


「ブレザー」とは?

「ブレザー」という言葉からは「ジャケット」よりもトラディショナルかつオーセンティックなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?アイビーファッションのベースとなるアイテムでシングルのスポーツジャケットとダブルのリーファージャケットが存在します。

また胸にエンブレム、袖などに金属製のシャンクボタンが装着されているのも特徴です。


「ジャケット」と「ブレザー」の違い

「ジャケット」は前述した通り広義で丈の短い袖つきの上着を指しカテゴリーに該当します。

「ブレザー」「ジャケット」のカテゴリーのなかにあるジャンルに該当すると言っていいでしょう。

このため前述した通り「ブレザー」には定型が存在します。

「ジャケット」の特徴

・『難解なジャケットの区分』
広義で袖つきの上着が「ジャケット」だと説明しましたが区分は曖昧なところも多く、メーカーの裁量によって定義されている事も多く散見されます。

例をあげれば袖の無い物はベストと呼ばれますが、こちらも分類上はジャケットになります。

・『アウター、トップスの意味合いも兼ねるジャケット』
前述した通り「ジャケット」の区分は難しいものがあると言えるでしょう。

トップスいわゆる上着と混同されたり、アウターとも誤認しやすいところです。

屋外で着用する丈の長いものはコート、より短いものはブルゾンやジャンパーも「ジャケット」に区分されるので注意が必要と言えます。

「ブレザー」の特徴

・『ブレザーの定義とは?』
「ジャケット」のカテゴリーの中の「ブレザー」というジャンル。

さらに「ブレザー」のなかにスポーツとリーファースタイルが存在します。

金属製のボタンが装着されている特徴もありました。

しかし近年では従来の「ブレザー」の定義に該当しないテーラードタイプも「ブレザー」と呼称するように欧米では呼ぶ事もあり基準が曖昧になりつつあります。

・『ファッションの多様化で「ブレザー」の定義も形骸化?』
前述した通りテーラードジャケットで「ブレザー」の定義を満たしていないものでも欧米では「ブレザー」と呼称されるようになってきました。

また従来の「ブレザー」を満たすもファッションの多様化により、襟無しの物や敢えてパッチポケットをウェルトにした物が存在するなど定義は形骸化しつつあるようです。

まとめ

「ジャケット」は基本的に前開きのトップスを指す言葉ですがカテゴリーとして広義的なものがあります。

「ブレザー」「ジャケット」のジャンルの一種である程度定義がありますが、近年はこの定義もやや曖昧化しつつあるようです。