「教える」と「伝える」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「教える」と「伝える」の違い新語・ネット語

この記事では、「教える」「伝える」の違いを分かりやすく説明していきます。

「教える」と「伝える」の違い

「教える」「伝える」の違いについて紹介します。


「教える」と「伝える」の使い方の違い

「教える」は、「知識や学問、技能などが、相手の身に付く様に導くこと」に使われます。

自分が持っている能力を相手に授ける為にあれこれ言うことです。

「伝える」は、「自分の考えや事実を相手に言うこと」に使われます。

単に情報を共有することであり、それを生かすかは受けて次第と言えます。


「教える」と「伝える」の英語表記の違い

「教える」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「teach」で、「知識や技能などを教える」という意味です。

日本では「教える」として学ぶ最も基本的な単語です。

“She is teachig English at a junior high school.”
(彼女は中学校で英語を教えています)
2つ目は「tell」で、「事実や情報などを教える」という意味です。

「tell」は学校では「話す」と習いますが、「教える」という意味でも使います。

“Could you tell me your LINE address?”
(ラインのアドレスを教えて貰える?)
「伝える」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「inform」で、「伝達する」というやや硬い意味です。

“If you have any problem, please inform us.”
(もし何か問題があれば我々に伝えて下さい)
2つ目は「convey」で、「気持ちや意味を伝える」という意味です。

“I want to convey you my feelings.”
(私の気持ちをあなたに伝えたい)

「教える」の意味

「教える」「おしえる」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「知識・学問・技能などが、相手の身に付く様に導くこと」という意味で、主に学問や仕事など教育する場で使われます。

2つ目は「自分が知っている事を相手に知らせる」という意味で、人が知らないこと言うことです。

3つ目は「道理や真実を相手に悟らせる」という意味で、良い勉強になることを言います。

上記に共通するのは、「相手のためになる様に導く」という意味です。

「教える」の使い方

「教える」「相手が成長する様に導くこと」「相手のためになることを知らせること」に使われます。

「教える・教えた」「教わる・教わった」と動詞として使われたり、副詞として「教えて」と使われたり、名詞として「教え」と使われたりします。

基本的に「教える立場の人=上の立場」「教わる立場の人=下の立場」であることが多くなります。

「教える」を使った例文

・『日本人に英語を教えるのは中々大変だと感じる』
・『飼い犬に芸を教えたら意外によく覚えてくれた』
・『外国人に道を教えたが、間違っていて申し訳ないと思っている』
・『友達に近所のスイーツ人気店を教えてあげた』
・『彼の失敗に教わることは多い』

「教える」の類語

「指導する(しどうする)」
「ある目的や方向に向かって指し示していくこと」という意味です。

「指南する(しなんする)」
「武術や技芸などが上達する様に導くこと」という意味です。

「教える」の対義語

「学ぶ(まなぶ)」「知識や技芸を見習ったり、言われたことに従って身に付けること」という意味です。

「伝える」の意味

「伝える」「つたえる」と読み、以下の4つの意味があります。

1つは「言葉や文章で人に知らせる」という意味で、相手に情報や用件を知らせることを言います。

2つ目は「伝統あるものを受け継いで後世に残すこと」という意味で、文化や技術など、形のないものにも使われます。

3つ目は「他の土地から習慣などがもたらされる」という意味で、宗教や教典などが日本にやってくることを言います。

4つ目は「熱や音などが元となる地点から移っていくこと」という意味で、物質や空気などが媒介になることを言います。

上記に共通するのは「一方からもう一方へ移る」という意味です。

「伝える」の使い方

「伝える」「あるものを、他の人やものに知らせたり、移したりすること」に使われます。

動詞として「伝える・伝えた」と使われたり、副詞として「伝えて」と使われたり、名詞として「伝え」と使われたりします。

基本的に事実やその場にあるものを、単純に他の人や物に知らせたり移すことであり、「人の成長を願う」「人の為になる」という意味はありません。

「伝える」を使った例文

・『急いでいたので電話で用件を伝えた』
・『部長にもよろしくお伝えください』
・『この町の歴史を今に伝える博物館がある』
・『ザビエルはキリスト教を初めて日本に伝えた』
・『この素材は熱を伝えにくい構造になっている』

「伝える」の類語

「報告する(ほうこくする)」
「ある任務について、経過や結果などを上司に知らせること」という意味です。

「連絡する(れんらくする)」
「関係者に事実や情報を知らせること」という意味です。

「伝える」の対義語

「途切れる(とぎれる)」
「続いていたものが途中で断たれること」という意味です。

まとめ

今回は「教える」「伝える」について紹介しました。

「教える」「相手が成長する様に導く」「伝える」「事実や情報を知らせる」と覚えておきましょう。