この記事では、「ちょくちょく」と「しばしば」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ちょくちょく」とは?
あまり時間をおかずに何度も同じ行為が繰り返されるさまという意味です。
やや砕けた言葉になります。
我が家の近くに息子が住んでいたとします。
実家と息子の家への行き来は徒歩でできます。
息子は実家に何度も顔を出します。
仕事が休みの日曜日に顔を出したと思ったら、次の週の水曜日にも顔を出しました。
そして、土曜日にもやってきました。
これは、あまり時間をおかずに何度も同じ行為が繰り返されているといえます。
この場合だと、息子が実家にやってくるという行為が繰り返されています。
近所の公園には、よく野良猫がいたとします。
今日も猫がいるかな、どうしているのかなと知りたいので、よく公園に出かけています。
休みの日に、猫がどうしているのかを見るために公園に行きました。
仕事がある日でも、時間があれば出勤前や帰宅するときに公園によってみました。
出会えるときもあれば、出会えないときもあります。
これも、時間をあまりおかずに同じ行為が繰り返されているといえます。
この場合だと、公園に行くという行為が繰り返されています。
「ちょくちょく」の使い方
やや砕けたいい方なので、堅苦しい場面では使用しません。
高い頻度で何度も行われるという意味で使用します。
どういった行為についてもいいます。
「しばしば」とは?
同じことが何度も繰り返し行われるさまという意味です。
飼育している猫のことで説明をします。
この猫は狭いところが好きで、箪笥と壁の間、ティッシュの箱の中などに入ることが頻繁にあります。
おとといは家具と家具の間に入り込み、昨日はダンボール箱の中に入り、今日はクッキーの空き缶の中に入ろうとしていました。
こういったことが何度もあります。
この場合だと、猫が狭い場所に入るという行為が繰り返し行われています。
この言葉には、間がどれくらいあくのか、何回くらい行うのかという意味は含まれていません。
今日も昨日もということもあれば、1か月のうちに何度かということもあります。
「しばしば」の使い方
文章で使われることが多いですが、会話で使われることがないわけではありません。
さまざまな事柄について広く使うことができます。
「ちょくちょく」と「しばしば」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
違いは使い方で、前者は砕けたいい方で親しい人の間で使われることが多く、後者は文章で使われることが多いです。
「ちょくちょく」の例文
・『ちょくちょく訪ねてくる』
・『ちょくちょく人をもてなしている』
・『ちょくちょく聞かれる』
・『ちょくちょく様子を見る』
「しばしば」の例文
・『しばしば休憩をとる』
・『いきなり歌い出すことがしばしばある』
・『しばしばみられる症状』
・『しばしば発生している』
まとめ
2つの言葉の意味は同じですが、使い方に違いがあります。