この記事では、「ネガティブ」と「マイナス思考」 の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「ネガティブ」と「マイナス思考」の違い
「ネガティブ」も「マイナス思考」も、日常の生活で頻繁に使用されている言葉です。
どちらも、考え方の状態、もしくは方向性を表現するときに用いられる言葉です。
意味としては、否定的で消極的な状態や方向性を示します。
「そんなにネガティブだと、本当に不幸になるよ」「そんなにマイナス思考だと、本当に不幸になるよ」 は、意味的にほぼ同じです。
「ネガティブ」と「マイナス思考」の使い方の違い
「ネガティブ」と「マイナス思考」は、とても似ている言葉ですが、微妙な違いもあります。
「ネガティブ」は、名詞だけではなく形容動詞でもあるため、「ネガティブな考え」「ネガティブな行動」「ネガティブな感情」と使います。
つまり、考え方だけではく、行動や感情の状態や方向を示すときにも使えます。
しかし「マイナス思考」は、あくまでも「思考」を示します。
また「ネガティブ」は、状況により左右されるとのうニュアンスを感じられます。
「ある事には否定的でも、違うことには肯定的かもしれない」可能性があります。
しかし「マイナス思考」は、何に対しても悲観的だとのニュアンスがあります。
「ネガティブ」と「マイナス思考」の英語表記の違い
「ネガティブ」は外来語で、英語で表記すると「negativ」「negativ thinking」です。
そして「マイナス思考」は「pessimism」「negativ thinking」となります。
「ネガティブ」の意味
外来語の「ネガティブ」は、考え方や性格を表現する言葉として良く使われます。
この場合の言葉は「否定的」「消極的」とのニュアンスです。
他には、電気のマイナス極も「ネガティブ」と言います。
このケースでは「ネガティブ」は、ある物事を、プラスかマイナス二極の、どちらかを表現しているだけで、否定的な意味はありません。
例を挙げると、病理検査でもの結果です。
「ネガティブ」「ポジティブ」で表しますが、結果が「ネガティブ」でも悪い意味はありません。
病気ではく、かえってよろこばしいことです。
つまり、単純にどちらの状況を表現しているだけです。
「ネガティブ」の使い方
「ネガティブ」「否定的」「消極的」な考え方を表すときに使います。
多くは、批判的な意味合いを含んでいます。
「ネガティブ」だと言われた側は、あまり良い気がしません。
ただし、「否定的だ」「消極的だ」よりも、「ネガティブ」の方が、少し柔らかいニュアンスです。
「自分はネガティブ思考ですから」と、あっけらかんと言う人もいます。
「自分は否定的ですから」よりは、軽い感じがします。
これは、「ネガティブ」は外来語で、漢字が使われていないからでしょう。
否定的の「否」や「消極的」の「消」という漢字には、良いイメージを感じません。
「ネガティブ」を使った例文
・『そんなにネガティブに考えなくても大丈夫だよ』
・『ここでの意味は、かなりネガティブになります』
・『このようにネガティブな要素が多いので、断りました』
・『はっきり言って彼からは、ネガティブな印象を受けたよ』
「ネガティブ」の類語
「ネガティブ」の類語には、「マイナス思考」「否定的」「消極的」「後ろ向き」「悲観的」などがあります。
「ネガティブ」の対義語
「ネガティブ」と反対の言葉は、「ポジティブ」です。
「ネガティブ思考」と「ポジティブ思考」は、正反対の思考です。
また病理検査の結果も、「ネガティブ」「ポジティブ」と表します。
「マイナス思考」の意味
「マイナス思考」は、外来語の「マイナス」と日本語の「思考」が組み合わさった言葉です。
「自分はダメな人間だ」「私は何をしてもきっと失敗する」など、物事を悪い方向に捉えることを表します。
「マイナス思考」の使い方
物事を悪い方向きに考える人を「マイナス思考の人」と言い、批判的に使うことが多い言葉です。
「あなたはマイナス思考ですね」、よりも「あなたは悪く考えがちですね」の方が批判的なニュアンスが少なくなります。
「マイナス思考」を使った例文
・『君はいつもマイナス思考だね』
・『マイナス思考だから、いつも失敗するんだよ』
・『今の若者はマイナス思考だ』
・『マイナス思考な奴と一緒には働きたくない』
「マイナス思考」の類語
「マイナス思考」の類語には、「ネガティブ思考」「悲観的」「後ろ向き」「否定的」「ペシミズム」があります。
「マイナス思考」の対義語
「マイナス思考」の対義語は、「プラス思考」です。
マイナスとプラスは対極にあるので、簡単に思いつく言葉です。
まとめ
「ネガティブ」と「マイナス思考」は、人の性格や考え方を表すのに、とても日常茶飯事に使われる言葉です。
ただし、使い方を間違えると、他人を批判し、侮辱する言葉になります。
状況をよく見極めて、使いましょう。