この記事では、「難しい」と「大変」の違いを分かりやすく説明していきます。
「難しい」とは?
 いつもの意味がありますが、主なものは5つです。
 1つめは、それを正しくわかったり、覚えたりしにくいです。
 自分が知らない分野の本を読んだとします。
 専門用語ばかりだと、その言葉の意味を理解しにくく、文章の意味も理解しにくいです。
 こういった、理解をしにくいことなどを意味します。
 2つめは、解決するのが易しくないです。
 自分が足し算や引き算などを習ったばかりの小学校の1年生だとします。
 やっと足し算や引き算がわかった状態で、連立方程式を解きなさいといわれても、解くのは簡単ではないでしょう。
 うまく片づけるのが楽にはできないといった意味になります。
 3つめは、実現することはほぼできないです。
 富士山にも登ったことがない人が、エベレストに登ろうとしたとします。
 富士山に登るのも困難を極めるのに、エベレストとなればもっと困難です。
 この人にとっては、エベレストに登ることは不可能に近い状態だといえるでしょう。
 それを実際に行うのは不可能に近いという意味になります。
 4つめは、いろいろなことが入り混じっていて、対処するのが厄介であるのです。
 三角関係などがこれにあたります。
 5つめは、人の扱いがわずらわしい、容易ではないです。
 親にとって思春期の子どもは、何を考えているのかわからないことがあります。
 反抗的な態度をとり、扱いが容易ではありません。
 このような簡単ではないことを意味しています。
「難しい」の使い方
 いくつもの意味がありますが、それを達成するのは簡単ではないといった意味で使用されます。
「大変」とは?
「大変」には4つの意味があります。
 1つめは軽々しく扱えない事件です。
 国を左右するような事柄はこれにあてはまります。
 2つめは、大きな影響を与えるような状態のこと、またそのさまです。
 大きな台風がくると屋根が飛んだり、樹木が倒れたりなど、台風というものが人間に大きな影響を与えます。
 これは「大変な被害」などといいます。
 3つめは、苦労などがみなと等しい状態ではないです。
 交通事故にあったら、そうでない人より苦労などすることでしょう。
 これは「大変な目にあう」などといいます。
 4つめは副詞として用い、程度がはなはだしいことです。
「大変」の使い方
 苦しい程度などが普通ではない、大きな影響を与えるようなことといった意味で使われています。
 また、副詞としても使う言葉です。
「難しい」と「大変」の違い
 前者は簡単ではないといった意味合いで、後者は重大である、程度がはなはだしいといった意味です。
「難しい」の例文
 ・『解決が難しい』
 ・『縄跳びは難しい』
 ・『数学の問題が難しい』
 ・『この本は難しい』
「大変」の例文
 ・『重くて持ち運ぶのが大変だ』
 ・『大変興味深い』
 ・『大変なことがあった』
 ・『大変大きな額が宝くじで当選した』
まとめ
 似たような事柄に使われる2つの言葉ですが、それぞれ異なる意味を持っています。



