この記事では、「食物連鎖」と「食物網」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「食物連鎖」とは?
「食物連鎖」は「しょくもつれんさ」と読みます。
英語では「food chain」と言います。
「食物連鎖」は、「自然界における生物が、食う食われるの関係で鎖状につながっていること」という意味があります。
例えば、植物は、草食動物に食べられて、その草食動物は、肉食動物に食われるようなつながりを、「食物連鎖」と呼びます。
生物は種類を問わずに、自分以外の生物を利用して生きています。
他の生物を捕食して食べることも、同様です。
例えば海の世界には植物プランクトンがあり、この植物プランクトンを動物プランクトンが食べます。
さらに動物プランクトンを、小魚が食べて、小魚を大きな魚が食べ、さらに大きな魚をシャチが食べるというように、食う食われるのつながりが、鎖のようにつながっているのが分かります。
あるエリアを見れば、そこには必ずと言っていいほど、鎖のような食う食われるという関係があり、「食物連鎖」を知ることができます。
「食物網」とは?
「食物網」は「しょくもつもう」と読みます。
英語では「food web」と表記します。
「食物網」は「自然界における生物が、食う食われれるの関係で、網状につながっていること」という意味があります。
「食物連鎖」では、食う食われるの関係が鎖状につながっていると定義しましたが、実際には、一つの生物が、一つの生物のみを捕食するわけではありません。
例えば、先ほどの例で言えば、シャチは、大きな魚だけを食べているわけではなく、小魚を食べることもあれば、アザラシなどを食べることもあります。
また、植物プランクトンは動物プランクトンに食べられるだけでなく、小魚や、サメ、クジラなどにも食べられることがあるでしょう。
このように詳しく、食う食われるの関係を見て、図にしていけば、網のように複雑な図が描けるはずです。
このような、食う食われるの関係を網状につながっているとする定義を「食物網」と呼びます。
「食物連鎖」と「食物網」の違い
「食物連鎖」と「食物網」の違いを、分かりやすく解説します。
「食物連鎖」は、「自然界における生物が、食う食われるの関係で鎖状につながっていること」という意味があります。
一方で「食物網」は「自然界における生物が、食う食われれるの関係で、網状につながっていること」という意味があります。
このように、どちらの言葉も、自然界における食う食われるの関係について定義した言葉という共通点があります。
ただし、「食物連鎖」は「鎖」で表現しているのに対して、「食物網」は「網」で表現しているという違いがあります。
まとめ
「食物連鎖」と「食物網」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、自然界における食う食われるの関係の理解が深まるかもしれません。