この記事では、「金環日食」と「皆既日食」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「金環日食」とは?
「金環日食」は「きんかんにっしょく」と読みます。
「金環日食」は「日食で、太陽の光が、月の周りに輪のように見えるもの」という意味があります。
「日食」が起こる時、太陽と地球の間に月が入り、直線状に並ぶと「日食」が起こります。
特に、一直線上に完全に重なると「皆既日食」になりますが、「皆既日食」が起こるのは、月の位置が、地球に近い場合に限ります。
月が地球に近いと、見た目のうえで月が大きくなり、太陽を完全に隠すことができるためです。
一方、月の位置が、地球から遠くなると、見た目の上で月が小さくなり、太陽を完全に隠せなくなるため、太陽の光が、月の周りに輪のように見えるというわけです。
「皆既日食」とは?
「皆既日食」は「かいきにっしょく」と読みます。
「皆既日食」は、「日食のひとつで、太陽全面が月に隠される現象のこと」という意味があります。
宇宙上に、地球と月、太陽の順番に一直線に並ぶと、太陽が月によって隠されるため、「日食」が起きます。
さらに完全に一直線に並んだ場合は、ぴたりと太陽と月が重なるため、太陽全面が付きに隠されてしまい「皆既日食」が起こります。
「皆既日食」によって、太陽が完全に見えなくなるのは、理論上では7分40秒とされています。
ただし、実際には、2分から、4分程度のことが多いとされています。
また、「皆既日食」が起こる時、太陽が月に隠れる直前、また太陽が現れ始めた直後に、太陽光が1か所漏れ、強く輝きます。
その結果、太陽と月が重なる部分の光の縁と、強く輝いた太陽光が、ダイヤモンドの指輪のように見えるため、「ダイヤモンドリング」と呼ばれます。
「金環日食」と「皆既日食」の違い
「金環日食」と「皆既日食」の違いを、分かりやすく解説します。
「金環日食」は「日食で、太陽の光が、月の周りに輪のように見えるもの」という意味があります。
一方で「皆既日食」は、「日食のひとつで、太陽全面が月に隠される現象のこと」という意味があります。
このように、「金環日食」と「皆既日食」は、どちらも太陽と地球の間に月が入り、一直線上になることで起こる「日食」を意味するという共通点があります。
ただし、「金環日食」は、太陽の光がリング状に見える状態を指すのに対して、「皆既日食」は、太陽の光が見えない状態を指します。
また、「金環日食」は、月が地球に近い状態で起こる天体ショーなのに対して、「皆既日食」は、月が地球から遠い状態で起こる天体ショーという違いがあります。
まとめ
「金環日食」と「皆既日食」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、日食が起こった時、どのような状況になるか予想できるかもしれません。