この記事では、「社畜」と「奴隷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「社畜」とは?
「社畜」は「しゃちく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の意思を持たず、会社の言いなりになってどの様な仕事でもする労働者こと」という意味で、自分で全く考えず、上司からいわれるがままの仕事をひたすらこなす従業員のことです。
2つ目は「会社のため、自分の出世の為と思い、プライベートも全て会社の為に費やす労働者のこと」という意味で、自分は会社に貢献している、認められれば出世できると思い、人生の全てをなげうって仕事に打ちこむ従業員のことです。
上記に共通するのは「会社の為にひたすら働く」という意味です。
「社畜」は「会社」と「家畜」を組み合わせた造語で、「会社に尽くす家畜の様な従業員」を表す言葉です。
「社畜」の使い方
「社畜」は名詞・形容動詞として「社畜だ・である」「社畜となる」「社畜と化す」などと使われます。
基本的に、自分の意思を持たず、会社から言われるがままにどの様なことでもする労働者のことや、会社に貢献していると信じてプライベートを全て仕事に費やして働く労働者に使われることです。
「家畜」は何も考えずにただ差し出されたエサをひたすら食べ続ける様子を見下して使われています。
「奴隷」とは?
「奴隷」は「どれい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人としての自由や権利を認められず、他人の私有財産として強制労働させられる人」という意味で、古代のギリシャ・ローマなど戦争に負けた側が強いられる境遇が習慣化したものです。
2つ目は「主にアフリカから連れて来られ、売買や譲渡の対象とされた黒人」という意味で、近代アメリカにみられた奴隷制度の対象となる黒人のことです。
3つ目は転じて「ある人や事柄に心を奪われて周囲が見えなくなっている人」という意味で、ある人やものごとに夢中になり、全てを捧げて尽くす人のことです。
上記に共通するのは「自由や権利がない」という意味です。
「奴隷」の使い方
「奴隷」は名詞・形容動詞として「奴隷だ・である」「奴隷になる」「奴隷にする」「奴隷化する」などと使われます。
基本的に、昔からある慣習として人としての自由や権利を認められず、強制労働させられる人のことや、転じてある人やものごとに心を奪われて周囲を顧みない人のことです。
ただし、差別用語にあたるので公的には使われていません。
「社畜」と「奴隷」の違い
「社畜」は「自分の意思を持たず、会社から言われるがままにどの様なことでもする労働者」「会社に貢献していると信じてプライベートを全て仕事に費やして働く労働者」という意味です。
「奴隷」は「人としての自由や権利を認められず、強制労働させられる人」「転じてある人やものごとに心を奪われて周囲を顧みない人」という意味です。
「社畜」の例文
・『彼は会社の社畜となって深夜残業している』
・『自分で社畜化していることに気づかない』
・『ブラック企業の社畜になる』
・『会社の為に社畜となって尽くす』
「奴隷」の例文
・『彼はまるで奴隷の様に会社に尽くしている』
・『昔の奴隷制度は歴史に残る悪習だ』
・『彼女は恋の奴隷と化した』
・『彼はビジネスで成功してから金銭の奴隷となった』
まとめ
今回は「社畜」と「奴隷」について紹介しました。
「社畜」は「仕事に人生を捧げる人」、「奴隷」は「心を奪われて尽くす人」と覚えておきましょう。