「プレスハム」と「ロースハム」の違いとは?分かりやすく解釈

「プレスハム」と「ロースハム」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「プレスハム」「ロースハム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ハム」という言葉を使った一見似た印象のある「プレスハム」「ロースハム」という2つの言葉には、一体、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「プレスハム」とは?

「プレスハム」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「プレスハム」は、「press ham」という、和製英語になります。

「プレスハム」は、「日本の食肉加工品で、豚肉などの小片を固めて作られる、比較的安価なハムのこと」という意味があります。

かつて日本では、ハムと言えば「プレスハム」という時代がありました。

豚肉の肉塊を塩漬けにして練り合わせ、箱型に詰めて、熱を加えるなどして固めたものが「プレスハム」と呼ばれています。

通常のハムやベーコンなどを作る際に発生したくず肉などを集め作られることもあります。

まだ、貧しかった頃の日本において、大きく普及しました。

その後、高級ハムが登場するに従い、流通量は少なくなり、1980年をピークに減少して、一般家庭向けに販売されることは少なくなっています。


「ロースハム」とは?

「ロースハム」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「ロースハム」「loin ham」と英語表記します。

「ロースハム」は、「日本独自の豚のロース肉を使用したハムのこと」という意味があります。

1921年に帝国ホテルで働いていたアウグスト・ローマイヤーというドイツ人が、帝国ホテルの退社後、ローマイヤー・ソーセージ製作所を設立し、日本人の口に合うハムとして、「ロースハム」を発明しました。

なぜロース肉かと言えば、その当時、ローマイヤーが横浜中華街に提供していた肉の中に、ロース肉があったためとされています。

「ロースハム」は、ハムとしては比較的価格が安く、日本人好みの味のために、日本を代表するハムとして普及していきました。

それまで主流だった「プレスハム」と入れ替わるように「ハム」の主役を奪い、現在に至っています。


「プレスハム」と「ロースハム」の違い

「プレスハム」「ロースハム」の違いを、分かりやすく解説します。

「プレスハム」は、「日本の食肉加工品で、豚肉などの小片を固めて作られる、比較的安価なハムのこと」という意味があります。

一方で、「ロースハム」は、「日本独自の豚のロース肉を使用したハムのこと」という意味があります。

このように、どちらも「ハム」を意味する言葉という共通点があります。

どちらのハムも、日本独自のハムを意味する言葉ですが、「プレスハム」は、くず肉を使って作られるハムなのに対して、「ロースハム」は、豚のロース肉を使ったハムだという違いがあります。

まとめ

「プレスハム」「ロースハム」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。