『宝石』とは古今東西で人々を魅了してきました。
今回はそんな中で非常に似た音を持つ2つをご紹介したいと思います。
この記事では「パール」と「オパール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パール」とは
まず、日本語では『真珠』と呼びます。
これは『特定の貝類の内側に異物が入った場合に生成される凝固物』です。
主にアコヤガイやカラスガイなどの真珠層をもつものが代表的な『パール』を作り出す貝とされます。
異物の周りに生成される球状の真珠質の固形物を作り、天然物以外にも人工的に貝に異物を入れる養殖物に分けることが出来ます。
養殖期間は大きさによるものの1年から3年とされており、寸法や光沢、色調などで東急が分かれているのも特徴です。
古くから世界中でネックレス、指輪、イアリング、王冠の装飾などに使われており、珍重されてきました。
実は世界に先駆けて日本が養殖に成功しており、約130年の歴史を持ちます。
主な生産地としては三重県の伊勢志摩が代表的で、それ以外の湾内でも養殖がされています。
質や量も世界最高水準である隠れた日本の特産品でもあるのです。
誕生石としては6月を司り、冠婚葬祭のどの場面でも身に着けることが許されているというのも特徴的な宝石です。
一説によればヨーロッパの王族が葬儀において悲しみを表現する意図で身に着けたのが由来とされています。
「オパール」とは
日本語では『蛋白石』と言われます。
これは『火山岩や温泉の沈殿物の空隙を満たした熱水溶液がへんしつしてできた金属鉱物の脈石として生成される含水ケイ酸塩鉱物』です。
真珠光沢や蛋白光が特徴的で、さまざまな色に変化します。
このことから『様々な色の変化を楽しむ』という意味のギリシャ語の『オパリス』が変形してこの名前になったとされています。
古くはローマ時代から宝石として珍重さており、透明で細かい割れ目があることで内部干渉し、美しい虹模様のあるものはとても貴重とされています。
主な産地はメキシコで赤い色の『オパール』がありますが、これ以外にもさまざまな色があり、オーストラリア、アメリカ、ブラジル、ハンガリーなどでも産出されています。
実は日本でも白オパールが産出される鉱床が存在します。
古くから世界各国で『幸運のお守り』とされており、若さの象徴として大事にされる地域もあるそうです。
主産地のメキシコではお祭りや儀式に使われたとされています。
「パール」と「オパール」の違い
この二つは『生き物が生成する』か『鉱物』かという違いではっきりと分けることができます。
そういった意味では『パール』は『石』とは少し違うものではありますが、他の宝石が地球の自然の力で生成されるのに対して、生き物の活動の一つとして生成されるというのはとても面白い特徴ではないでしょうか。
どちらも世界中の人々を魅了する美しい宝石ということには変わりはありません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は宝石の中でも生成過程が少し特徴的な『パール』と鉱物の一つである『オパール』をご紹介しました。
ご存じの通り、宝石には古来より様々な意味が込められてきました。
誕生石や石言葉というものは今でも使われています。
是非これ以外の宝石の意味や歴史を勉強してみるのも面白いかもしれません。