この記事では、「スペアミント」と「ペパーミント」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スペアミント」とは?
シソ科ハッカ属の植物の一種です。
葉には爽やかな香りがあります。
夏ごろ白から薄紫の花を咲かせます。
冬には地上部が枯れてしまいますが、春になると一斉に芽を出しはじめます。
この植物の葉からは精油を取り出すことができます。
取り出し方は水蒸気蒸留法です。
容器に葉を集め、下から蒸気を当てます。
蒸気とともに精油成分が出てくるので、集めた蒸気を冷やして、水と精油成分に分離をします。
精油には爽やかな香りがあります。
香りの主成分はl-カルボンです。
その他に、リモネン、ミルセン、フェランドレンなども含んでいます。
ハーブティ―としても利用されています。
爽やかな香りと清涼感があり、かすかに甘味を感じられる飲み物です。
消化を助ける、口臭を予防する、殺菌をする、集中力を高めるといった働きがあるとされています。
この葉をそのまま食べることはほとんどありません。
成分だけを抽出して飲み物にしたり、精油として使用したりします。
葉が料理の上にのせられていることがありますが、これは飾りです。
栽培は簡単に行うことができます。
日当たりがよい場所でも日陰でも栽培可能です。
鉢植えの場合は夏には半日陰に移動させます。
土は乾かしすぎないように、表土が乾いたらたっぷりと与えます。
成長が早く、さし芽で増やすことが可能です。
「スペアミント」の言葉の使い方
シソ科ハッカ属の一種を指して使用する言葉です。
葉は尖っているものの、やや丸みがあります。
爽やかな中にも甘さのある香りがします。
「ペパーミント」とは?
シソ科ハッカ属の植物の一種です。
葉は尖っており、爽やかな香りがします。
夏ごろに薄紫の花を咲かせ、冬には地上部が枯れます。
春になれば、また芽を出す多年草です。
この植物は葉が利用されています。
精油を取り出すことができ、アロマテラピーなどで利用されています。
精油は水蒸気蒸留法で抽出をします。
爽やかでスーッとした香りがします。
香りの主な成分はl-メントールです。
この成分は歯磨き粉やガムなどに使用されています。
ハーブティーとしても親しまれています。
爽やかな香りとスーッとした味がします。
消化を助ける、口臭を予防する、気持ちを落ち着けるなどの働きがあるといわれています。
料理の上にのっていることがありますが、この葉をそのまま食べることはほぼありません。
料理の上にのっているのは飾りです。
「ペパーミント」の言葉の使い方
シソ科ハッカ属の一種を指して使用する言葉です。
葉にスーッとした香りがし、その主成分がl-メントールのものです。
「スペアミント」と「ペパーミント」の違い
シソ科ハッカ属という点は同じですが種が違います。
前者はスーッとしていながらもやや甘味のある香りです。
後者はスーッとした香りで甘味は感じられません。
まとめ
ハッカ属の植物である点は同じですが、違う種で香りも違います。