この記事では、容積の単位「1リットル」と「1デシリットル」と「1ミリリットル」の違いを分かりやすく説明します。
「1リットル」とは?
容積を表す単位のひとつですが、国際単位系(SI単位系)ではありません。
但し、国際的な度量衡標準のSI単位系では、併用が認められています。
フランスでメートル法が制定された際、10センチメートルの三乗と定義されました。
「1リットル」の例文
・1リットル入りの牛乳パックは、パック本体のサイズを測定して計算すると、「1リットル=10センチメートルの三乗」より僅かに体積が小さくなります。
これは、紙を節約する為、紙パックに液体を注ぐと圧力で撓むことを利用して撓みの分を小さく作ってあるからです。
内容量はきちんと1リットルあります。
・フジテレビ系で放送されたドラマ「1リットルの涙」は、2005年に日本でブームを巻き起こしました。
原作は、幻冬舎文庫から刊行された同名の手記です。
原因不明の難病を発病した筆者が、手が動かなくなるまで書き続けた日記で、執筆された時代は昭和ですが、病気への無理解や障碍者への偏見など、令和の時代でも共通の苦悩が綴られた作品です。
「1デシリットル」とは?
「デシ」は「10分の1」を表す国際単位系の接頭語で、1デシリットルは1リットルの値の10分の1の容積です。
「1デシリットル」の例文
・単位をミリリットルに換算すると、1デシリットルは、100ミリリットルになります。
米の計量や、祝い事の酒類などでよく使われる「一合桝」の容量は、1. 8デシリットルです。
こちらは、日本の尺貫法に基づく体積・容積の単位で、1升の10分の1になります。
・単位を立方センチメートルに換算すると、1デシリットルは、100立方センチメートルになります。
同じ単位を使う場合もありますが、容器に入る内容量を表す「容積」と、物体が空間に占める大きさを表す「体積」で、場面や用途に応じて使い分けします。
「1ミリリットル」とは
「ミリ」は「1000分の1」を表す国際単位系の接頭語で、1ミリリットルは1リットルの値の1000分の1の容積です。
「1ミリリットル」の例文
・質量が1グラムの水は、容積が1ミリリットルです。
質量を密度で割ると、容積に換算できます。
同じ容積でも、測定対象の密度によって、質量は異なります。
例えば、牛乳の方が水より密度が高い為、同じ容量の場合、質量は牛乳の方が重くなります。
・単位を立方センチメートルに換算すると、1ミリリットルは、1立方センチメートルになります。
また、1ミリリットルは1キュービックセンチメートル(cm)とも表示します。
「1リットル」と「1デシリットル」と「1ミリリットル」の違い
1リットルは、容積を表す単位のひとつですが、国際単位系ではなく、慣習的に併用が認められる単位です。
1デシリットルは、1リットルの10分の1を表す単位です。
1ミリリットル、1リットルの1000分の1を表す単位です。
まとめ
どれも似たような単位に見えますが、場面や用途に応じて使い分けします。
リットルはプールなど容量が大きい物、ミリリットルは飲み物の内容量などに使われます。
料理では、リットルよりも、キュービックセンチメートルがよく使われます。