「儀」と「義」と「議」の違いとは?分かりやすく解釈

「儀」と「義」と「議」の違い生活・教育

読み方が同じで間違いやすい文字の中に「儀」「義」「議」という文字があります。

これらの文字は、それぞれどのような意味があるのでしょうか。

そしてどのような違いがあるのでしょうか。

漢字を正しく使うために、この記事では、「儀」「義」「議」の違いを分かりやすく説明していきます。

「儀」【ぎ・のり】とは?

「儀」とは、美しく形の整っているもの、規準となるものといった意味合いを持つ漢字になります。

正しい筋道という意味合いの「義」という文字に、にんべんが組み合わされてできた文字で、正しい筋道の中でも人間が大きくかかわっている事柄に対して使われる漢字です。

総じて、人の手本となるような意味として使われている文字です。

威儀、行儀、儀式、礼儀などという言葉の中で使われ、また規準となるものとして地球儀、水準儀、赤道儀などという言葉の中でも使われています。


「儀」の例文

・『親のしつけがよく行儀が良い子供に育った』
・『星の撮影をするなら赤道儀を使った方がいい』


「義」【ぎ・よし】とは?

「義」とは、先にも述べましたが正しい筋道という意味合いの文字になります。

そこから転じて、困った人を助けるとか人のお手本になるような行動を取るといったような意味合いとしても使われ、正義、恩義、律義、義理などという言葉で使われています。

また総じて、正しいことといったニュアンスの文字ですので、人の名前の一文字として使われることも少なくありません。

「義」の例文

・『江戸っ子は義理人情を重んじていると言われる』
・『正義の味方のスーパーヒーロー』

「議」【ぎ・はかる】とは?

「議」とは、話し合うこととか考えや意見といった意味合いを持つ漢字になります。

正しい筋道という意味合いの「義」という文字にごんべんが組み合わされてできた文字で、正しい筋道の中でも言葉が大きくかかわっている事柄に対して使われる漢字です。

会議、議論、講義、不思議などという言葉の中で使われでいます。

「議」の例文

・『会議が紛糾した』
・『抗議の電話が鳴り止まない』

「儀」と「義」と「議」の違い

「儀」「義」「議」の意味と違いについてまとめると次のように説明できます。

「儀」とは「形が整っているもの規準となるもの」といった意味合いの文字になります。

「義」とは「正しい筋道」といった意味合いの文字になり、ほかの感じと組み合わされてさまざまな意味をもつ言葉として使われたり、さまざまな部首と組み合わされて使われる文字でもあります。

「議」とは「話し合うこと」といった意味合いの文字として使われます。

まとめ

「儀」「義」「議」の違いや意味について説明してきましたがご理解いただけましたでしょうか。

部首の違いによる意味の違いはありますが、共通して手本や規準といった意味合いを含む文字になります。

これらの文字の意味を通して、自らも人の手本や規準となる存在でありたいものです。