この記事では、「履く」と「着る」と「穿く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「履く」とは?
「履く」とは、靴やスリッパなどの履き物を足につけることを言います。
「履く」を使った例文をいくつかご紹介します。
『お気に入りの靴を履くと、気分がとても良くなり、どこかへ出かけたくなる』、『雨の日に長靴を履くと、足元が濡れずに済むが、歩きにくくなるのが難点だ』、『ここでは玄関でスリッパを履くのがルールとなっている』
「着る」とは?
「着る」とは、衣類を体にまといつけることです。
「着る」が使われている例文をいくつか挙げてみます。
『夏祭りには、毎年浴衣を着るようにしている』、『着物を着ると、お正月気分になれるのが良い』、『職場では制服を着ることが規則となっている』「着る」と似たような言葉としては、「被る」、「羽織る」、「召す」、あるいは「着用する」などです。
「穿く」とは?
「穿く」とは、ズボンなどを腰から下につけることや、靴下などを足につけることです。
「穿く」を用いた例文をいくつか見てみましょう。
『袴を穿くことで、気持ちが引き締まるので、集中力が高まる』、『試着室でズボンを穿くと、思ったよりも腰回りがきつく感じた』、『今日は大事な面接の日なので、おろしたての靴下を穿くよ』、『学生服のスカートを穿くと、丈が長いからか、脚が太く、短く見えるのが嫌だ』
「履く」と「着る」と「穿く」の違い
「履く」とは、靴やスリッパなどの履き物を足につけることです。
「着る」は、衣類を体にまといつけることです。
また、「穿く」は、ズボンなどを腰から下につけることや、靴下などを足につけることを言います。
このようにそれぞれ意味が異なっています。
特に、「履く」と「穿く」は、どちらも「はく」と読み、言葉が似ているので、使い方に気を付けたいものです。
まとめ
「着る」には、他の意味もあります。
無実の罪を背負わされると言う意味の「濡れ衣を着る」、他の人の罪を引き受けることを言う「罪を着る」、または、人から恩を受けてありがたいと思う「恩に着る」などです。
このような表現は他にもいろいろとあります。
普段使い慣れていないと、なかなか使う機会はないかもしれません。
また、時代と共に使われる言葉も変化してきています。
同じ言葉でも、昔と今では違った意味で使われている場合もあります。
昔と今を比べてみると、着るものは着物から洋服が主流になってきています。
履く物も下駄や草履などから、靴やスニーカーなどに変わってきています。
また、足袋から靴下を穿くようになりました。
着物を着ていた時代には、ズボンやスカートを穿いている人はほとんどいませんでした。
今では世界のどこへ行っても、同じような衣類や履き物などを身に着けている人を多く見かけるようになりました。
ですが、民族衣装などで、その国独自の文化や風習が継承されています。
変わっていくもの、そして変わらないものの両方を大切にしていきたいものです。