「仕入原価」と「売上原価」は、どのように違うのでしょうか。
両者の違いを分かりやすく説明していきます。
「仕入原価」とは?
他企業から商品を仕入れて売る場合、その商品の原価のことです。
百貨店やスーパーなど、商品を仕入れて売る小売店でよく使われている言葉です。
通常、商品の仕入れ価格と、運搬費などの経費を合わせた額となります。
計算方法は、仕入れにかかった費用を合計することで求められます。
食品などの場合、仕入れたものが腐ってしまい売れない場合でも、計算に入ります。
「売上原価」とは?
会計期のなかで、売り上げた商品の仕入額のことです。
全ての仕入れを足すのではなく、その期に売れた商品の分だけを計算したものになります。
計算方法は、前期に売れ残ったものと当期のものを足した金額から、売れ残ったものを引いた金額となります。
「仕入原価」と「売上原価」の違い
どちらも仕入れにかかった原価ですが、「仕入原価」が仕入れにかかった金額を合計したものであるのに対し、「売上原価」は、実際に売れたものの原価です。
売上について考えるかどうかが違います。
「売上原価」は、その期に売れたものについての原価だけを計算します。
まとめ
二つとも原価についての計算ですが、内容が違います。
また、計算方法が全く違います。
違いを知って、使い分けるようにしましょう。