この記事では、「慢心」と「傲慢」と「怠慢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慢心」とは?
「慢心」とは、自慢していい気になること、おごり高ぶること、またそのような心という意味になります。
仕事や物事が上手くいったり、大金を手にすることで「慢心」することは多い印象です。
しかし「慢心」から油断が生まれ失敗するという流れにもなりやすく、人として褒められた状態ではないことから、してはいけないものとしてとらえられている言葉です。
いい意味はありませんので人に対して使う際は注意が必要ですし、自分自身の心の状態としてもならないように気をつけましょう。
「褒められて慢心する」「慢心からすべてを失くした男」などと使います。
「傲慢」とは?
「傲慢」とは、思い上がり横柄なこと、人に対しての態度が悪く礼儀がないこと、という意味があります。
人に対して「傲慢」と使えば、悪い意味しかありませんので、使い方に気をつけるようにしましょう。
「彼の傲慢な態度に腹が立つ」「彼女の傲慢さがこのような事態を招いたと言える」などと使います。
「怠慢」とは
「怠慢」とは、怠けること、また怠けてだらしない様子という意味になります。
例えば、ちょっとだけさぼる、一息入れるといった場合は「怠惰」ではありません。
「怠惰」は怠けていることが日常化している、常にだらしない、そのような様子や人に対して使う言葉です。
「夏休みは、ただ怠惰に過ごしていた」「部屋に入ると、怠惰な生活ぶりがすぐにわかった」「彼女みたいに怠惰な人は信用できない」などと使います。
「慢心」と「傲慢」と「怠慢」の違い
「慢心」と「傲慢」と「怠慢」の違いを解説します。
この三つの言葉はどれも悪い意味での、人の様子、性質を表しているという共通点があります。
しかし、言葉の意味はまったく違うものですから、使い分けをするようにしましょう。
「慢心」とは、自慢していい気になっていること、自分が優れていると思い込んでいる状態を意味します。
「慢心」は油断となり、失敗するという印象が強くありますので、上手くいっている時ほど「慢心しない」ことが大事となるわけです。
「傲慢」とは、自分が優れていると思い、人に対して態度が悪くなることです。
また相手を下に見て礼を欠くということでもあります。
人に接する際「傲慢」という状態はとても失礼ですし、嫌われることになります。
「慢心」と「傲慢」はセットになっているという見方もできるでしょうか。
「怠惰」とは、怠けること、また怠けてだらしないことを言います。
このように三つの言葉はそれぞれ違う意味があります。
簡単に覚えやすくまとめますと「慢心はいい気になる」「傲慢は思い上がり、人を見下し礼を欠くこと」「怠惰とは怠けてだらしがないこと」となります。
どれも、人に悪印象を与え、自分の評価を落とすことになりますので気をつけるようにしたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「慢心」と「傲慢」と「怠慢」の違いを解説しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。