この記事では、「必要」と「必須」と「必用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「必要」とは?
なくてはならないことという意味です。
あってもなくてもどっちでもいいことではありません。
それがなければだめだということを強調する語になります。
骨折をしたときのことで説明をします。
骨折をして2週間は安静にしていなさいといわれてしまいました。
しばらくは入院をしなければなりません。
やりたいことがあるので入院はしたくないのですが、無理に体を動かしたら骨がうまくつかなくなってしまうので、休むことは絶対にやらなければなりません。
このことを「安静が必要」などといいます。
登山をするときのことで説明をします。
何時間も歩くので登山をすると体力を使います。
エネルギーを補給するために食糧はなくてはなりません。
もしも持っていなかったら体力が尽きて倒れてしまうことでしょう。
山にコンビニはないので、持っていなかかったら大変です。
食糧はなくてはならないものです。
「必須」とは?
そのことをしないで済ますことはできないという意味です。
それをやってもやらなくてもいいことではありません。
大学の授業のことで説明をします。
大学の授業には英語、フランス語、ドイツ語、健康学、宇宙科学、生体工学、生命科学、幾何学などさまざまな科目があります。
フランス語とドイツ語を学ぶことが卒業の条件だったとします。
フランス語とドイツ語を学ぶことをやらずに済ますことはできません。
この場合、この科目は「必須科目」といいます。
健康学や宇宙科学は学んでも学ばなくてもよいものだったとします。
学生が好きに選んで学ぶこともできるし、学ばずに済ますこともできます。
これは、やらずに済ますことができる事柄なので、この言葉が意味するものではありません。
「必用」とは
例外なく用いなくてはならないことという意味です。
用いても用いなくてもよいことではありません。
学問をしたいと思ったとします。
学問をするためには本を読まなければなりません。
文字で書かれているので、文字を読めなければなりません。
例外なく文字が用いられているので、例外なく文字を学ばなければならないです。
このことは「学問をするのに文字を知ることは必用」ということができます。
「必要」と「必須」と「必用」の違い
「必要」と「必須」はなくてはならないことという意味です。
会議に出席する、検査をする、相談をする、勉強をするなど、さまざまな事柄について使われます。
「必用」は用いなくてはならないことという意味です。
いつでも使わないといけないという意味になります。
会議は出席するで、使うではないので、会議に出ることについてこの言葉は使用しません。
まとめ
「必」という漢字を使用している点がすべてに共通しています。
「要」「須」が後につく場合は、ほぼ同じ意味です。
「用」がつく場合は、いつでも使わなければならないという意味で、他の2語とはやや意味合いが異なります。