最近、多くの企業で使われ始めている言葉として「コストリダクション」というものがあります。
この背景には「GAFA」と呼ばれるようなアメリカの巨大な企業が日本の様々な会社に影響を及ぼしていることがあります。
それでは、この「コストリダクション」とはどういう意味でしょうか。
同じような言葉である「コストカット」や「コストダウン」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「コストカット」と「コストダウン」と「コストリダクション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コストカット」とは?
「コストカット」とは「費用や経費をカットする」という意味の日本語です。
「カット」という言葉が入っているので、単に「経費を削減する」ということだけではなく、「切り詰める」とか「ここまでしか許さない」というようなニュアンスが含まれます。
英語でも「cost cutting」という言葉は存在し、ニュアンスも日本語の「コストカット」と同様です。
「コストダウン」とは?
「コストダウン」とは、「費用や経費を減らす」という意味の日本語で、特に高度成長期より後の時代においてよく使われました。
英語では「cost down」と言いたいところですが、英語にはこの表現はありませんので、和製英語ということになります。
「コストリダクション」とは?
「コストリダクション」とは、「経費や費用を削減する」という意味の言葉で、英語の「cost reduction」をカタカナにしたものです。
「reduction」とは「reduce」という動詞の名詞形で、「削減する」、「減らす」という意味の単語ですが、アメリカの企業において「コスト削減」を表す言葉としては最も頻繁に使われるものです。
「コストカット」と「コストダウン」と「コストリダクション」の違い
「コストカット」と「コストダウン」と「コストリダクション」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは全て「経費削減」という意味で使われる言葉であるという部分では同じで、日本語としての使われ方には大きな違いはありません。
違うのは「正しい英語かどうか」ということです。
すなわち、正しい英語なのは「コストリダクション」で、この言葉は特に国際的な企業では毎日のように話されます。
そして、「コストカット」は厳密には正しくはありませんがほぼ使える言葉です。
そして、「コストダウン」は完全な和製英語で、アメリカでは通じません。
まとめ
この記事では、「コストカット」と「コストダウン」と「コストリダクション」の違いを説明してきました。
序文で述べたように、「コストリダクション」のようなある意味「正しい英語」が日本の企業の中で使われるのは良いことがたくさんあります。
特に、アメリカやその他の世界の会社と取引や協力関係を築くためには「同じ言葉」を話す必要があります。
そんな時に一番邪魔になるのが和製英語として浸透している言葉なのです。