この記事では、「ビジョン」と「コンセプト」と「ミッション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ビジョン」とは?
視覚、視力、洞察などを意味する英語で、テレビジョンは遠隔の視覚という意味になっています。
テレビや野球場の大画面そのものにビジョンという言葉をつけることもあります。
ビジネスにおいては今後の見通し、展望、目指すところ、将来実現すべきことなどの意味合いになっており、新製品が停滞している状況などでビジョンを見失うという表現もあります。
ビジョンを策定するという言い方をし、数年はそのビジョンを目的地として会社は進んでいき、ビジョンの達成や世の中の風潮の変化に合わせてまた新たなビジョンを策定します。
なお、新たなビジョンは具体的なものになっていてもこの段階において製品そのものはまだ完成している必要はありません。
「コンセプト」とは?
概念や基本的構想という意味を持ち、全体としてこういった考え方を貫くという意味もあります。
自動車においてモーターショーのコンセプトカーは市販予定のアイデアを先に出したもの、メーカーとしての基本的構想を示したものという方向があり、デザイン的に大量生産できないものを取り入れているケースが多く、さらに目を引きます。
ビジョンよりは進んだ考え時点になり、ある程度デザインの方向性など目で見てわかるものが検討される段階になります。
「ミッション」とは
企業、ビジネスの場においては使命という意味で、地域経済に貢献する、ゼロ・カーボン社会に貢献する製品を作る、従業員と顧客の幸福を追求するなど会社によって異なるミッションを持っています。
ただし企業自体にミッションがないケースもありえます。
ミッションは達成に関して厳密に決められているものではなく、判定する期間などはありません。
ミッションの変化は、自動車メーカーの昨今のガソリン車廃止の流れなどで現れることがありますが、老舗のデパート等であればほぼ変化しないこともあります。
「ビジョン」と「コンセプト」と「ミッション」の違い
会社ではまずミッションがあり、ミッションの一貫、または経営を安定させるためにビジョンを策定し、その中の特定のビジネスまで進むとコンセプトを検討していくという段階になり、コンセプトを決定して新たなビジネスとなるという段階がありますが、新たなビジネスが成功しても会社のミッションが変わることはなく、ビジョンは中長期的なものなので、極端な成功がない限りは変化がないとも言えます。
成功したコンセプトをもとに新たなコンセプトを立てるというケースはありえます。
まとめ
「ビジョン」と「コンセプト」と「ミッション」は最も変わることがないのがミッションで、ついで変わらないのが策定したビジョンということが出来ます。
コンセプトは成功していれば変える必要はありませんが、売上が悪いとなると修正が必要になり、あまりに悪いとビジョンの見直しにまで進みます。