「観衆」と「観客」と「聴衆」の違いとは?分かりやすく解釈

「観衆」と「観客」と「聴衆」の違い生活・教育

この記事では、「観衆」「観客」「聴衆」の違いを分かりやすく説明していきます。

3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「観衆」とは?

「観衆」「かんしゅう」と読みます。

「観衆」には「興行物や催し物などを見物しに集まった大勢の人々」という意味があります。

何かイベントなどがある時、見物しに来る人々のことを「観衆」と呼びます。


「観衆」の言葉の使い方

オリンピックが開催されると、パブリックビューイングなどができて、全国各地に人だかりができます。

大型モニターの前に、大勢の人が集まっている様子は、「オリンピックが開催され、パブリックビューイングにたくさんの観衆が集まっている」などという文章にできます。


「観客」とは?

「観客」「かんきゃく」と読みます。

「観客」「映画や演劇、スポーツなどの見物人」という意味があります。

映画や演劇などの興行に対して、チケットを購入し見物する人々のことを「観客」と呼びます。

「観客」の言葉の使い方

プロ野球の試合が行われたとき、試合を楽しむために、たくさんの人が集まってくるでしょう。

用意した座席のほとんどが売り切れるほどの盛況の場合は、「プロ野球の試合に、大勢の観客が押し寄せた」などと表現することができます。

「聴衆」とは

「聴衆」「ちょうしゅう」と読みます。

「聴衆」には「講演や音楽などを聴きに集まった人々」という意味があります。

音楽を聞くこと、朗読を聞くことなどを楽しみにして人が集まるようなとき、集まった人々を「聴衆」と呼びます。

「聴衆」の言葉の使い方

クラッシックコンサートを楽しむために、コンサート会場に集まってくる人々のことを「クラシックコンサートの聴衆」と表現できます。

「クリスマスの夜に、たくさんの聴衆を集めて、クラシックコンサートが開催されました」などという文章にできます。

「観衆」と「観客」と「聴衆」の違い

「観衆」「観客」「聴衆」は、それぞれイベントなどに集まる人たちを意味する言葉になります。

3つの言葉は、意味が似ていますが、それぞれ違いがあります。

まず「観衆」「観客」は、お金を払っているかどうかという違いがあります。

「観衆」はイベントなどに無料で集まっている人も含む言葉になりますが、「観客」は基本的にチケット代金などを支払っている場合に使う言葉という違いがあります。

また「観客」はチケット代金を払っていれば、一人から意味する言葉ですが、「観衆」はある程度、大人数でなければ使えない言葉という違いもあります。

また「観客」「観衆」は、基本的に見ることを楽しみに集まっているのに対して、「聴衆」は、「耳で聞く」ことを楽しむために集まってくる人のことを指すという大きな違いがあります。

まとめ

「観衆」「観客」「聴衆」の違いについて見てきました。

3つ言葉には、それぞれ大きな意味の違いがありました。

違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。