この記事では、「伝聞」と「婉曲」と「推定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝聞」とは?
「伝聞」は「でんぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人からある内容を耳にすること」という意味で、人を通してある内容を教えてもらって知ることです。
2つ目は「文法用語で、人から聞いたことを表す言葉」という意味で、「~だそうだ」「~なり」などがあります。
上記に共通するのは「人を通して耳にする」という意味です。
「伝聞」の使い方
「伝聞」は名詞として「伝聞する・した」「伝聞によると」などと使われます。
基本的に、人を通してある内容を耳にすることに使われる言葉です。
「伝聞」の例文
・『上司から伝聞した内容を他の人に教える』
「婉曲」とは?
「婉曲」は「えんきょく」と読みます。
意味は「言い回しが露骨ではなく、穏やかで遠回しである様子のこと」で、そのままズバリと言うのではなく、やんわり遠回しに言うことで角を立てないことです。
「婉」は「穏やかで角がない」という意味、「曲」は「まがる」とも読み「向きを変える」という意味、「婉曲」で「穏やかで角がない様に変えること」になります。
「婉曲」の使い方
「婉曲」は名詞として「婉曲する・した」などと使われたり、形容詞として「婉曲な表現」などと使われたり、副詞として「婉曲に言う」などと使われたりします。
基本的に、言い回しで、やんわりと遠回しにして角が立たない様にすることに使われる言葉です。
「婉曲」の例文
・『見合いの後でお断りをする時の婉曲な表現を知りたい』
「推定」とは?
「推定」は「すいてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事実を元にして、あれこれと考えて決めること」という意味で、一つのきっかけから推し量って判断することです。
2つ目は「法律用語で、ある事実が明白でない場合、仮定の状態にあるものとして判断すること」という意味です。
3つ目は「統計調査で、集団から幾つかサンプルを抽出して、そこから全体の性質を判断すること」という意味です。
上記に共通するのは「ある手がかりから考えて判断する」という意味です。
「推定」の使い方
「推定」は名詞として「推定する・した」「推定無罪」などと使われたり、副詞として「推定して行動する」などと使われたりします。
基本的に、ある事実を手掛かりにして、あれこれ考えて判断することに使われる言葉です。
「推定」の例文
・『警察が犯人を推定する』
「伝聞」と「婉曲」と「推定」の違い
「伝聞」は「人を通してある内容を耳にすること」という意味です。
「婉曲」は「言い回しで、やんわりと遠回しにして角が立たない様にすること」という意味です。
「推定」は「ある事実を手掛かりにして、あれこれ考えて判断すること」という意味です。
まとめ
今回は「伝聞」と「婉曲」と「推定」について紹介しました。
「伝聞」は「人から耳にする」、「婉曲」は「角が立たない言い回しにする」、「推定」は「あれこれ考えて判断する」と覚えておきましょう。