「ハリモグラ」・「ハリネズミ」・「ヤマアラシ」
いずれも体に鋭いトゲを持つ動物ですが、同じ仲間なのでしょうか?
この記事では、「ハリモグラ」と「ハリネズミ」と「ヤマアラシ」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。
「ハリモグラ」とは?
「ハリモグラ」はカモノハシ目ハリモグラ科ハリモグラ属に分類される生き物です。
主にオーストラリアやインドネシア、パプアニューギニアに生息しています。
顔や腹部などを除き、体のほとんどをトゲで覆われているのが最大の特徴であり、体毛が変化したこのトゲは一本一本をそれぞれ独立して動かすことが可能と言われています。
危険を感じると、ボールのように体を丸めて、トゲを逆立てることで外敵から身を守ります。
また、オーストラリアでは、硬貨や切手に描かれるなど、シンボル的な動物として扱われているようです。
「ハリネズミ」とは?
「ハリネズミ」はハリネズミ目ハリネズミ科に分類される生き物です。
土を掘り、地中にトンネル状の巣穴を作る種もおり、「ネズミ」という名を冠してはいるものの、実際は「モグラ」に近いとされています。
また、英語では“hedgehog”(ヘッジホッグ)となりますが、これは「生垣のブタ」という意味で、主に生垣の下に生息していることから名付けられました。
ちなみに、ゲームキャラクターとして有名な「ソニック」(ソニック・ザ・ヘッジホッグ)は、名前からも分かる通り「ハリネズミ」がモチーフにされています。
「ハリネズミ」も体のほとんどをトゲに覆われており、このトゲは体毛が集まって硬化したものです。
危険を感じたり、驚いたりすると体を丸めて、トゲを逆立てて身を守る他、木の上から地上へ落下した時などに衝撃を吸収する役目も持っています。
その愛くるしい姿から、近年では、ペットとしての需要が高まっており、「ハリネズミカフェ」などの施設もあるようです。
「ヤマアラシ」とは?
「ヤマアラシ」はネズミ目ヤマアラシ科、及びアメリカヤマアラシ科に分類される生き物です。
「ヤマアラシ」も「ハリモグラ」や「ハリネズミ」と同じく、体毛が変化したトゲを持っています。
しかし、トゲの用途に違いがあり、「ハリモグラ」や「ハリネズミ」のトゲが専ら防御用なのに対し、「ヤマアラシ」のトゲは攻撃用です。
「ヤマアラシ」は外敵に遭遇すると、トゲを逆立て、相手にトゲを突き刺すように後ろ向きに突進します。
このトゲは非常に鋭く、ゴム長靴やアルミ缶をも貫くと言われているほどです。
捕食されたとしても、トゲが相手の体内や内臓を傷つけ、死亡させることもあるため、外敵に襲われることは非常に少ないとされています。
まとめ
「ハリモグラ」と「ハリネズミ」と「ヤマアラシ」の違い ・「ハリモグラ」はカモノハシ目ハリモグラ科ハリモグラ属に分類される生き物です。
・「ハリネズミ」はハリネズミ目ハリネズミ科に分類される生き物です。
・「ヤマアラシ」はネズミ目ヤマアラシ科、及びアメリカヤマアラシ科に分類される生き物です。