この記事では、「対象」と「対称」と「対照」の違いを分かりやすく説明していきます。
「対象」とは?
「対象」は「たいしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある行為をする目標となるもの」という意味で、あることをする為に目当てとなる人や物のことです。
2つ目は「哲学用語で、主観・意識の作用が向けられる先にあるもの」という意味です。
上記に共通するのは「目標となるもの」という意味です。
「対象」の使い方
「対象」は名詞・形容動詞として「対象だ・である」と使われたり、形容詞として「対象の」と使われたり、副詞として「対象に」と使われたりします。
基本的に、日常で使う場合、ある行動をするターゲットとなる人や物を表す言葉です。
「対象」の例文
・『若者を対象としてアンケート調査を行う』
「対称」とは?
「対称」は「たいしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つのもの同士が、お互いに向き合って釣り合いを保っていること」という意味で、2つあるものがお互いに面して反対側の位置にあり、丁度良く釣り合っている状態です。
2つ目は「数学用語で、2つの図形が点・線・面などを中心に、向き合う位置関係にあること」という意味です。
3つ目は「科学用語で、結晶面において他の面に反射したり、回転させると他の面と一致するなどの規則性のこと」という意味です。
上記に共通するのは「向き合って釣り合いがとれる」という意味です。
「対称」の使い方
「対称」は名詞・形容動詞として「対称だ・である」と使われたり、形容詞として「対称の」と使われたり、副詞として「対称に」と使われたりします。
基本的に、日常で使う場合、2つの物が向き合って、同じ位置や釣り合いにある状態を表す言葉です。
「対称」の例文
・『左右対称のデザインは見ていて安心する』
「対照」とは?
「対照」は「たいしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つのものを突き合わせて比べること」という意味で、2つのものを比較して差異を調べることです。
2つ目は「全く性質が違うもの同士を並べて比較した時に、それぞれの違いが際立つこと」という意味で、美術や服飾デザインなどで、全く違うものを取り合わせて生じる効果を期待することです。
上記に共通するのは「突き合わせて比べる」という意味です。
「対照」の使い方
「対照」は名詞として「対照する・した」「対照させる・させた」と使われたり、副詞として「対照して」と使われたりします。
基本的に、2つのものを付き合わせて比べることや、転じてそれぞれの違いを際立たせる効果に使われる言葉です。
「対照」の例文
・『原作とアニメのキャラを対照させる』
「対象」と「対称」と「対照」の違い
「対象」は「ある行動をするターゲットとなる人や物」という意味です。
「対称」は「2つの物が向き合って、同じ位置や釣り合いにある状態」という意味です。
「対照」は「2つのものを突き合わせて比べること」「それぞれの違いを際立たせる効果」という意味です。
まとめ
今回は「対象」と「対称」と「対照」について紹介しました。
「対象」は「目標となる人や物」、「対称」は「向き合って釣り合う」、「対照」は「突き合わせて比べる」と覚えておきましょう。