この記事では、「観点」と「論点」と「見地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「観点」とは?
「観点」は「かんてん」と読みます。
意味は「ものごとを見たり考えたりする時の、自分の立場」です。
あるものごとを見て理解する時に、自分がどの様な立場で考えるかということです。
「観」は「みる」とも読み、「ものごとを見て意味や本質をとらえる」という意味、「点」は「ある特定の位置や場所」という意味、「観点」で「ものごとを見て意味や本質を理解する時の、特定の立場」になります。
「観点」の使い方
「観点」は名詞として「観点に立つ・たった」「観点を持つ・持った」などと使われます。
基本的に、あるものごとを見たり理解したりする時の、自分の立場に使われる言葉です。
「観点」の例文
・『自然保護の観点からすると、野生動物を飼育するべきではない』
「論点」とは?
「論点」は「ろんてん」と読みます。
意味は「話し合いをする時に中心となる問題点のこと」です。
会議などでしっかり話し合ったり、結論を出したりする時に、議論の中心となる事柄のことです。
「論」は「筋道を立てて述べる」「事の理非を述べたてる」という意味、「点」は「特定の位置や個所」という意味、「論点」で「特定の事柄について筋道を立てて述べること」になります。
「論点」の使い方
「論点」は名詞として「論点を定める・定めた」「論点をはっきりさる・はっきりさせた」「論点がずれる・ずれた」などと使われます。
基本的に、会議などで話し合いをする時に、議論の中心となる事柄に使われる言葉です。
「論点」の例文
・『その意見は論点がずれている』
「見地」とは?
「見地」は「けんち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その土地を実際に見て調べること」という元の意味で、実際に土地を見てどの様な状態か調査することです。
2つ目は上記から転じて「ものごとを考えたり論じたりする時に、よりどころとなる立場」という意味で、ものごとをどの立場から理解したり、意見を出したりするかということです。
上記に共通するのは「ある場所に立つ」という意味です。
「見」は「みる」とも読み「見方・考え」という意味、「地」は「身分や立場」という意味、「見地」で「身分や立ち場による見方や考え」になります。
「見地」の使い方
「見地」は名詞として「見地に立つ・立った」「見地を述べる・述べた」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、ものごとを考えたり論じたりする時の、自分の立場に使われる言葉です。
「見地」の例文
・『精神医学の見地から言えば、正常の範囲内と言える』
「観点」と「論点」と「見地」の違い
「観点」は「あるものごとを見たり理解したりする時の、自分の立場」という意味です。
「論点」は「会議などで話し合いをする時に、議論の中心となる事柄」という意味です。
「見地」は「ものごとを考えたり論じたりする時の、自分の立場」という意味です。
まとめ
今回は「観点」と「論点」と「見地」について紹介しました。
「観点」は「見たり考えたりする時の立場」、「論点」は「議論の中心」、「見地」は「考えたり論じたりする時の立場」と覚えておきましょう。