この記事では、「辛抱」と「忍耐」と「根性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「辛抱」とは?
「辛抱」は「しんぼう」と読みます。
意味は「苦しいことや耐えがたいことを我慢すること」で、辛いことをひたすら耐え忍ぶことを言います。
「辛」は「つらい」とも読み「身を突きさすくらいに厳しい」という意味、「抱」は「かかえる」とも読み「心の中に思いをいだく」という意味、「辛抱」で「身を突きさすくらい厳しい思いを心にいだくこと」になります。
「辛抱」の使い方
「辛抱」は名詞として「辛抱する・した」と使われたり、形容詞として「辛抱の」と使われたり、副詞として「辛抱して」と使われたりします。
基本的に、苦しくて辛いと心で思いながら、過ぎ去るまでじっと我慢することに使われる言葉です。
「辛抱」の例文
・『新しいシステムが稼働するまでもう少しマニュアル作業で辛抱して欲しい』
「忍耐」とは?
「忍耐」は「にんたい」と読みます。
意味は「苦難や災難をじっとこらえること」で、自分にふりかかってきた悪い出来事をじっと我慢することを言います。
「忍」は「しのぶ」とも読み「じっとこらえる」という意味、「耐」は「たえる」とも読み「もちこたえる」という意味、「忍耐」で「じっとこらえて持ちこたえること」になります」
「忍耐」の使い方
「忍耐」は名詞として「忍耐する・した」「忍耐力」と使われたり、形容詞として「忍耐の」と使われたり、副詞として「忍耐して」と使われたりします。
基本的に、自分の身にふりかかってきた苦難や災難などを、ひたすら我慢することに使われる言葉です。
「忍耐」の例文
・『彼女は子供が泣き止むのを忍耐強く待った』
「根性」とは?
「根性」は「こんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その人が生まれつき持っている性格」という意味で、その人に特有の性質のことを言います。
2つ目は「ものごとを最後までやり遠す強い精神」という意味で、最後まで諦めない気力のことを言います。
上記に共通するのは「心の底にあるもの」という意味です。
「根」は「ね」とも読み「ものごとに耐える気力」という意味、「性」は「さが」とも読み「生まれつきの性質」という意味、「根性」で「生まれつき持っているものごとに耐える気力」になります。
「根性」の使い方
「根性」は名詞として「根性がある・ない」「根性無し」と使われたり、名詞として「根性の」と使われたり、副詞として「根性で」と使われたりします。
基本的に、生まれつきの性質のことや、ものごとを諦めないたくましい精神力に使われる言葉です。
「根性」の例文
・『彼は余った商品を根性でうりさばいた』
「辛抱」と「忍耐」と「根性」の違い
「辛抱」は「苦しくて辛いと心で思いながら、過ぎ去るまでじっと我慢すること」という意味です。
「忍耐」は「自分の身にふりかかってきた苦難や災難などを、ひたすら我慢すること」という意味です。
「根性」は「生まれつきの性質のことや、ものごとを諦めないたくましい精神力」という意味です」
まとめ
今回は「辛抱」と「忍耐」と「根性」について紹介しました。
「辛抱」は「終わりのある我慢」、「忍耐」は「ひたすら我慢」、「根性」は「強い精神力」と覚えておきましょう。
