この記事では、「メンヘラ」と「ヤンデレ」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「メンヘラ」と「ヤンデレ」の違い
「メンヘラ」と「ヤンデレ」の大きな違いは、対象が「自分」か「相手」かという事です。
「メンヘラ」は、基本的に自分第一で物事を考える事が特徴です。
私が辛いから構ってほしい、私の事を分かってくれない、私は頑張っているのになんでそれが分からないの、と全てにおいて自分が中心です。
一方、「ヤンデレ」は相手が中心になり、あなたの事がこんなに好きなのになぜわかってくれないのか、あなたが理解しないのが全て悪い、あなたの事なら私は何でも知っているのになどと、徐々に相手に対し病的な征服欲を抱くようになるという決定的な違いがあります。
しかしながら両方に共通して言えるのは、情緒が非常に不安定になっていて、その時の思いつきでとんでもない行動や危険な行為をしてしまうという点です。
「メンヘラ」と「ヤンデレ」の使い方の違い
「メンヘラ」は全てが自分中心で考えている人に対して使用する一方、「ヤンデレ」は相手に対して過剰な執着心がある人に対して使用します。
「メンヘラ」の意味
「メンヘラ」とは、メンタルヘルス+erでメンヘラーとして主にインターネット上使用されていました。
つまり「メンタルヘルスになんらかの重大な問題を抱えている人」を意味します。
「メンヘラ」な人は特徴的な言動が共通して挙げられます。
「メンヘラ」の人は基本的に非常にネガティブな思考を持っていて、全ての事を悪い方向に考えてしまいます。
自己肯定感が著しく低く、激しい被害妄想を抱き、自分自身を追い詰めたり、友人や恋人、家族と言った周りの人間に多大な迷惑をかける行動を起こす事もあります。
例えば相手が電話にでなかったりLINEなどのSNSでの反応が無かった場合には「嫌われた」と強く思い込んでしまったり、忙しいから連絡が取れなかったと説明されても「浮気されている」と勝手に思い込んでしまったりします。
また度を超えていると言ってもいい程の寂しがり屋である事も特徴で、常にだれかと一緒にいないと不安に感じてしまいます。
またTwitterやLINEと言ったSNSでの活動が非常に活発という事も挙げられます。
自分がいかに不幸でかわいそうな人間かを回りの人に知ってもらいたいという思いから、ネガティブな投稿や誰かに構ってほしいが故に自殺をほのめかすような危険な投稿などする場合もあります。
最大の特徴は非常に感情の起伏が激しく、情緒が不安定になりやすい事が挙げられます。
ふとした言葉などがきっかけで激しく激怒したり、号泣したり、通常では考えられない感情の大きな起伏が起こります。
「メンヘラ」を使った例文
・『メンヘラ彼女からのLINEメッセージ量は度を超えている』
・『彼女はメンヘラという噂だから、少し距離を取ったほうがいい』
・『君の彼女メンヘラらしいけど、よく付き合っていられるね』
・『私の友達に極度のメンヘラがいるけれど、昨日電話したら理由を明かさずにずっと号泣してたわ』
・『私はメンヘラだから、嫌な事があったらすぐにTwitterに愚痴を書き込む』
「メンヘラ」の対義語
「メンヘラ」の対義語には、頑丈で強い精神を持った人に対して使用する「タフ」や、どんな苦痛や苦行があっても決して心が折れない強い精神状態を保っていられる人の事を指す「鋼のメンタル」などがあります。
「ヤンデレ」の意味
「ヤンデレ」とは、精神的に病んでいて恋人などの相手に対し非常に強い執着心を抱く人の事を指します。
当初はアニメやゲームなどの一つのキャラクターの性格として描かれていました。
物語のはじめのうちは主人公などの男性に対して、献身的で理想の恋人を演じているのですが、次第にその思いが強くなるあまり異常に束縛するようになります。
そしてそれを男性側が感じ取って距離を取りはじめたりすると、どんどん病的な部分が大きくなっていき、彼が何しているか把握したいがために行動を全て見張る、そして相手を監禁する、さらには暴力的な行動で制圧しようとし、最終的には殺めてしまったりして物語のストーリー的にはほとんどの場合悪い方向へと進んでいきます。
近年では実在する人物に対しても使用されるようになってきました。
「ヤンデレ」は、基本的に恋人に対して誠心誠意、とにかく尽くします。
それは病的と言える程で、相手の事を事細に調べたり、常に相手が自分の事を考えていて欲しいと強要したり、時には暴力的な行動で相手を繋ぎとめようとします。
そして相手が裏切った時に「ヤンデレ」は非常に暴力的になります。
自分の事を分かってくれないなら殺すしかないなどと言った危険な思考に至るようになり、そして行動に移します。
このように「ヤンデレ」は「メンヘラ」と同様、精神的に情緒が不安定になっているのは共通していますが、「メンヘラ」と比べ暴力的な行動を取ることが多く注意が必要な存在です。
「ヤンデレ」を使った例文
・『僕の彼女は基本的にとても心優しいが、ふとしたきっかけで急に狂暴になる。もしかしたらヤンデレ気質なのかもしれない』
・『彼女はヤンデレだから、言動には気を付けた方がいい』
・『私は自分では普通でヤンデレなんかではない思っているけれど、彼が普段何しているか全て知りたいし、他人との会話の内容が一語一句気になる。いっその事、彼を監禁して独り占めにしたい』
「ヤンデレ」の類語
「ヤンデレ」の類語として「ツンデレ」があります。
「ツンデレ」とは、普段はツンツンしていて素気ない態度を取りますが、ふとしたきっかけで急にデレデレなって甘えた行動をする人の事を指します。
主に、アニメやゲームのキャラクターの性格としてインターネット上などで流行した言葉で、現在ではキャラクター性格を表す、代表的な属性のひとつとなっています。
まとめ
「メンヘラ」と常に構ってほしい、自分の事を気にしてほしい、自分の事を大切に扱ってほしいと考える人の事を指し、「ヤンデレ」とは相手に対して尽くすのですが、その思いが段々と危険な思考になり、最終的には暴力的な行動を起こしてしまったりする人の事を指します。
「メンヘラ」「ヤンデレ」ともに、非常に精神状態が不安定で、感情の起伏を制御できない状況に陥る場合がありますので、接する際には十分な注意が必要と言えるでしょう。