この記事では、「神童」と「天才児」と「早熟」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神童」とは?
特定の分野において同年代の者に比べて、能力を発揮する人のことや才知の優れている人のことで、特に子供に対して使われることが多いです。
これは優秀である者に対しての尊称のようなものでもあります。
神童と呼ばれる者に対して明確な基準はありません。
かつて、モーツアルトは10歳になる前に神童と呼ばれ、その才能を見出されていたが、少年時代をほぼ演奏旅行に費やしてしまうという偏った成育歴をもつことになりました。
「神童」の例文
・『やがて周りに相手ができる者がいなくなり、その子は神童と呼ばれるようになった』
・『幼いうちから学問を好み神童と言われていた。』
「天才児」とは?
天才児とはある分野において人並外れた才能を持っている子供に対して使われます。
また、英語圏では似たような言葉で“ギフテッド”という言葉もあります。
神様からの贈り物、つまり神様から特別にもらった能力をもった子供、という意味です。
また、天才児の特徴としてよく挙げられるものが3つあります。
1つが目は、集中力があることです。
2つ目は、好きなことに没頭するがそうでもないことには見向きもしないことです。
3つ目は一人でいることが多いという点です(一人で自分の好きなことをする時間を楽しんでいる)。
天才児にも明確な基準はありません。
「天才児」の例文
・『あの少年は魚が大好きで熱心に勉強している天才児です。』
・『我が家にも天才児が現れた。』
「早熟」とは
2つ意味があって、もともと使われていた意味は果物が早く熟すること、です。
また、2つ目の意味として、肉体や精神の発達が普通より早いこと、という意味にも使われるようになりました。
また、スポーツやビジネスの世界などでも、若くして高い実力や優秀な成績を収めている人に対しても使われています。
「早熟」の例文
・『あの子供の言動は早熟だった』
・『現代の子供は平均的に早熟だ』
・『あの野球選手は早熟だ』
「神童」と「天才児」と「早熟」の違い
「神童」は、ある正解を同年代の者より早く到達できる、という点で非常に優れていますが、大人と比べて必ずしも秀でている能力があるというわけではありません。
幼いうちから大人に似た考え方や能力を持っているという点では「早熟」に似たところがあります。
天才児は、ある好きなことに没頭するあまりに、自然とその分野について知識が深まります。
大人でも知らないような事を知っていたり、普通なら難しいようなことができてしまったりします。
また、その興味が続くとさらに知識が深まり「天才」と呼ばれるような新しい創造を打ち出したりするようになります。
「早熟」は他の2つの言葉ほど能力が秀でている印象がありませんが、早くに肉体や精神が完成する、という点で「神童」に近い点もあります。
また、若いうちに優秀な成績を収めたりできる点では、「天才児」に近い要素も持っている言葉になります。
まとめ
特に「神童」と「天才児」という言葉を意識して使い分けたりしたことがなかったのですが、すこし意味が違いましたので、これからは気をつけて使いたいです。