この記事では「履修」「受講」「聴講」の言葉の意味や違い、使い方を分かりやすく解説していきます。
「履修」とは?
「履修」は「りしゅう」と読みます。
「履」の字には「実行する」「おこなう」という意味があります。
「修」は「かざりをつける」「模様をつける」や「精神をおさめととのえる」「学問・技芸などを身につける」「正しくととのえる」「おさめる」という意味があります。
そしてこの2つの字から構成される「履修」には、「習い修めること」という意味があります。
「履修」の例文
・『明日までに履修する科目の登録をしなければなりません』
・『この授業の履修を希望する人は、必ず初回の授業に出席してください』
・『高等学校の科目履修の基準が緩和された』
「受講」とは?
「受講」は「じゅこう」と読みます。
「受」には「むこうからくれるものをうけとる」「もらう」「うける」という意味があります。
「講」は「ならう」「けいこする」という意味を含んでいます。
この2字で構成される「受講」は、「講習、講義を受けること」という意味になります。
「受講」の例文
・『学生はこれらの英語コースの中から1つを受講する』
・『必修科目でない講座は受講すらしないのを見てきました』
・『加えて一つか二つの選択科目を受講する』
「聴講」とは?
「聴講」は「ちょうこう」と読みます。
「聴」の字には「よく聞いて判断する」「正しくきく」や「(相手のいうことを)ききいれる」という意味があります。
「講」の字は前述したとおり、「ならう」「けいこする」という意味を持っています。
「聴」と「講」から構成される「聴講」は「講義を聴くこと」という意味になります。
「聴講」の例文
・『入場料を払っていれば無料で聴講できる』
・『また体験入学の聴講生制度も存在する』
・『既卒者を対象とした、聴講生の受け入れもしている』
「履修」「受講」「聴講」それぞれの違い
用語の意味はお分かりいただけたでしょうか? 「履修」とは「習い修めること」ことです。
まず「履修」には修了判定があります。
講義を受けて、その内容に沿った試験を合格する必要があります。
「受講」とは「講義を受けること」を指す言葉です。
課題の提出や実習を受けなければなりません。
そして途中で棄権をしない限りは成績として残ります。
「聴講」は「講義を聴くこと」です。
「聴講」とは自主的に学ぶために参加するものです。
自主参加なので、成績は残りません。
まとめ
「履修」には修了判定があるため、講義内容に沿った試験に合格しなければなりません。
「受講」は講義を受けることで、課題の提出や実習が必要です。
「聴講」は自主的に学ぶために参加することです。
以上が「履修」「受講」「聴講」それぞれの言葉の違いでした。