この記事では、「上席」「上長」「上司」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上席」とは?
「上席」は「じょうせき」と読みます。
「上」という字は「位置が高い、または表立った所」や「高い位置にあること」「程度・地位・年などがまさっていること」という意味があります。
「席」は「敷物をしいてすわる所」「きめられたすわりどころ」やという意味をもっています。
「上」と「席」の2つの漢字から構成される「上席」は、「上位の人が座るべき席」や「階級、等級、席次が上であること」という意味になります。
「上席」の例文
・『その上席には主事という役職があった』
・『船では右舷が上席であり左舷は下座になる』
・『上席常務や執行役員等、経営陣にクリエイター出身者が多い』
「上長」とは?
「上長」は「じょうちょう」と読みます。
「上」は前述したように「位置が高い、または表立った所」や「高い位置にあること」「程度・地位・年などがまさっていること」という意味をもっています。
「長」は、「期間が長い」「ながい間」「とこしえに」や「距離・寸法が長い」「遠い」という意味を含んでいます。
「上」と「長」から構成される「上長」は、「目上の人」「長上」という意味になります。
「長上」とは「年長であること」「目上であること」という意味です。
「上長」の例文
・『上長者には敬意を払わなければ、いけない』
・『だから上長の私が・・・』
・『こうして上長の許しの下に』
「上司」とは
「上司」は「じょうし」と読みます。
「上」は前述したように「位置が高い、または表立った所」や「高い位置にあること」「程度・地位・年などがまさっていること」という意味です。
「司」は「公の仕事を役目として行うところ」「役所」「つかさ」や「事をつかさどる役人」「公の役目をもつ者」という意味をもっています。
「上」と「司」で構成される「上司」は「役職が自分よりも上位にある人」や「うわやく」という意味になります。
「上司」の例文
・『上司は新しい企画の予算案をはねつけた』
・『彼は上司の命令に従わざるをえなかった』
・『上司に逆らうのは賢明ではありません』
「上席」と「上長」と「上司」の違い
「上席」と「上長」と「上司」の用語の意味はおわかりいただけたでしょうか。
「上席」とは、「階級が上位であること」です。
「上長」は、「地位や年齢が上の人」という意味になります。
そして「上司」は、「自分よりも上の役職にある人」のことです。
「上席」には客人も含まれますが、「上長」「上司」には含まれません。
また「上長」には年齢が上という意味もありますが、「上席」「上司」には年齢が上という意味はありません。
そして「上席」は社外で使うことができますが、「上長」「上司」は社内で使う言葉です。
まとめ
以上が「上席」「上長」「上司」の違いです。
それぞれの言葉の意味にほとんど違いはありません。
ですが「年齢が上という意味があるか」「客人を含むのか」「社外で使うことができるのか」が違いを分けるポイントです。