あらゆるものの大きさや量には、それらを量る基準になるものがありますが、その中に「声量」「音量」「肺活量」という言葉があります。
言葉の作りから、ある程度は何を量るものなのか想像がつくかもしれませんが、違いは一体どこにあるのでしょうか。
この記事では、「声量」と「音量」と「肺活量」の違いを分かりやすく説明していきます。
「声量」【せいりょう】とは?
「声量」とは、人の声の大きさや強さの基準となるものです。
「声量」のあるなしは、単に声の大きさだけで判断されるものではなく、その声の持つ強さや迫力といったものが伝わってはじめて「声量がある」と言えるものです。
「声量」の言葉の使い方
「声量」は、歌の上手さの基準の一つとして見られることが多く、正しい声の出し方をトレーニングすることで、大きく強く豊かな「声量」を獲得できます。
また「声量」は、単に声の大きさだけでは量れない為、明確な単位はありません。
聞いた人が受ける印象で、「声量」のあるなしは判断される傾向にあります。
「音量」【おんりょう】とは?
「音量」とは、音の大きさのことで、英語では“volume”(ボリューム)と表記されます。
英語としての意味は、容量や量感といった意味合いもある為、「音量」だけを意味するものではありません。
たくさんあることを「ボリュームがある」という言い方をすると思います。
「音量」の単位は、一般的に“dB”(デシベル)というもので表されます。
「音量」の言葉の使い方
「音量」は、ありとあらゆる音の大きさになります。
声の大きさ、窓を叩く音の大きさ、風の音の大きさなどなど。
それらを専用の測定装置を用い“dB”として数値化することで、日常生活の様々な判断の基準として使います。
「肺活量」【はいかつりょう】とは?
「肺活量」とは、深く息を吸った後にそれを吐く時に排出できる空気の量のことです。
使われる単位は、一般的に“mL”(ミリリットル)ですが、“cc”(シーシー)が使われる場合もあります。
「肺活量」の言葉の使い方
「肺活量」は、スパイロメーターと言われる装置を使い測定します。
肺が、どのくらい空気を吸えてどのくらい空気を吐き出せるか、肺の大きさや能力をみる目安となるものです。
呼吸器系の疾患がないかをみる目的で、主に医療機関での検査として測定されます。
「声量」と「音量」と「肺活量」の違い
「声量」は、「声の大きさや強さ」のことで、人の印象によるところが大きく、明確に数値化することはできません。
「音量」は、「あらゆる音の大きさ」のことで、数値化することで、様々な判断基準として使います。
「肺活量」は、「肺の大きさや能力」のことで、数値化することで、呼吸器系の疾患がないか調べる基準となるものです。
まとめ
「声量」と「音量」と「肺活量」の違いについて述べてきましたが、微妙なニュアンスの違いなどがありました。
これら三つの言葉を上手に使い分けて、日々の生活に役立ててもらえたら嬉しいです。