この記事では、「会釈」と「敬礼」と「最敬礼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会釈」とは?
えしゃくと読む場合では、仏教用語ではかなり多岐にわたっている言葉で、いろいろな方向に向けて気を配ること。
一見矛盾・対立しているように思われる二つ以上の説の異なる点を掘り下げて、その根本にある、実は矛盾していない真実の意味を明らかにするということや、広い範囲の事情を考慮に入れることなどを指す言葉です。
一般には軽くあいさつを交わすことや、そのあいさつや礼を示す所作(頭を下げる程度の軽いお辞儀など)を指す言葉です。
一般礼式での定義としては15度程度の角度のお辞儀を会釈と呼びます。
また、言い訳や申し開きという意味もあります。
「すれ違った知り合いに会釈する」というのが代表的な使い方と言えるでしょう。
あしらいと読むケースも有り、こちらは邦楽に用いられる言葉で、長唄において自由に即興演奏する手法などを指します。
「敬礼」とは?
敬意を見せる形で礼をすることで、軍人などが行なう挙手の礼も指します。
手の位置など形は所属する組織団体、日本であれば警察、自衛隊(陸上、海上、航空)によって異なる敬礼の仕方があり、国によっても異なる形になっています。
同一組織ではその組織の敬礼の形をすることが必要になります。
一般礼式・ビジネス用語としての敬礼は顔をあげない、30度程度の深さのお辞儀を指す場合があり、お辞儀としては接客で使うことから最もよく使われる形とされています。
「最敬礼」とは
最も丁寧な敬礼を指す言葉で、体を深く曲げる形となっていて、天皇や神霊への重要な礼式として定められていたものが発祥とされています。
一般礼式・ビジネス用語としての最敬礼はそこまで大きく動くものではなく、45度のお辞儀を指します。
会社間の相手先に向かって謝罪をするときや感謝を伝えるときなどに使われます。
また、敬意を伝える表現としても使われ、「彼の活躍には最敬礼をしたい」などという使い方があります。
「会釈」と「敬礼」と「最敬礼」の違い
挨拶、礼式の定義としての「会釈」と「敬礼」と「最敬礼」は15度のお辞儀が「会釈」30度が「敬礼」、45度が「最敬礼」と定義されています。
会釈と敬礼は挨拶で使われるのに対して、最敬礼は単純な挨拶でから進めて謝罪や感謝の意味で使われるケースがあります。
敬礼は形式が国や所属組織によって多数あり、自衛隊だけでも陸上、海上、航空で型が異なっており、国によっても違いが様々です。
敬礼や最敬礼と異なり会釈は仏教用語として使われ、ふたつの異なる意見を調和させるという意味合いで使われることがあります。
また会釈はあしらいと読む場合もあり、長唄で自由に即興演奏することなども指します。
まとめ
挨拶における「会釈」と「敬礼」と「最敬礼」は軽い形で行う会釈からより関係性や丁寧さが深まって敬礼や感謝や謝罪の際に使う最敬礼まで進むと言えますが、敬礼は組織のルールとして定められているもので型も多岐にわたります。