「ミネラル」と「塩」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「ミネラル」と「塩」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「ミネラル」「塩」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ミネラル」とは?

「ミネラル」は、生物が生命を維持するために欠かせない元素のうち、水素、炭素、酸素、窒素を除いた元素の総称です。

別名を「無機質」【むきしつ】ともいいます。

炭素と結合した化合物を含み、加熱すると燃えて二酸化炭素が発生するものを「有機物」と呼ぶのに対し、炭素を含まず、燃やしても二酸化炭素が生じないものを「無機物」と呼びます。

また、無機物を構成する元素が「無機質(ミネラル)」にあたります。

動物においては、三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)やビタミンと共に生命の維持に欠かせない栄養素となっていますが、体内では生成できないため食品などから摂取する必要があります。

主な「ミネラル」には、ナトリウム、リン、カルシウム、そのほかカルシウム、鉄分、亜鉛などがあり、体内ではさまざまな代謝に関与したり、体を作る成分としてはたらいています。


「塩」とは?

「塩」【しお】は、海水や岩塩などに含まれる塩化ナトリウムを採集して乾燥させ、結晶化させたものです。

食用を前提に生成されている「塩」「食塩」「精製塩」と呼び、主に調味料として用いられるほか、工業製品、医薬品を製造する際にも広く利用されています。

「塩」の主成分は塩化ナトリウム(ナトリウムと塩素が結合したもの)で、そのほかにマグネシウムやカルシウムなど微量の「ミネラル」を含みます。

また、「食塩」は成分の比率は「塩」の種類や産地、製法などによっても異なり、塩化ナトリウムの比率が低くなるほど「ミネラル」による旨みや甘味が感じられるようになります。


「ミネラル」と「塩」の違い

「ミネラル」「塩」の違いを、分かりやすく解説します。

「ミネラル」は、水素、炭素、酸素、窒素を除いた元素の総称で、主な元素にはナトリウム、リン、カルシウム、マグネシウムなどがあります。

これらは自然界に広く存在する元素で、生物が生命を維持するために欠かせません。

「塩」は海水などから採集した塩化ナトリウムを結晶化させた物質で、調味料の「食塩」などに使われています。

「塩」にはナトリウムやマグネシウムなどの「ミネラル」が含まれています。

つまり「塩」自体は「ミネラル」にあたりませんが、さまざまな「ミネラル」で構成される物質といえます。

「ミネラル」が多く含まれるほど「塩」は塩味がまろやかになり、甘みや旨みが感じられます。

また、私たちは体内にナトリウムが欠乏すると生命が維持できないため、食事などから「塩」を摂取してナトリウムを補給しています。

まとめ

「ミネラル」は無機質とも呼ばれる、生命の維持に欠かせない元素のことです。

「塩」は、ナトリウムやマグネシウムなどの「ミネラル」で構成されています。

どちらも、私たちが生きていくために欠かせないものです。