人の心の在り方を表す言葉には「道徳」や「心情」があります。
この記事では、「道徳」と「心情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「道徳」とは?
「道徳」とは人が従うべき規則や善悪の基準であり、自発的に正しい行動や行為を引き起こす原理として働きます。
「道徳」は元々中国の古典によって作られた概念であり、現代では教育の場で教えられています。
「道徳」は英語で“moral”であり、カタカナであるモラルも色々場面で使うことが可能です。
モラルハザードとは倫理観の欠如を表す言葉であり、責任感が欠けていることから色々な事件や事故を引き起こします。
「心情」とは?
「心情」とは個人の内面にある気持ちや心、感情、思いを表す言葉です。
「心情」は喜怒哀楽など様々な感情を表すものであり、経験や条件、環境、人間関係によって形成変化します。
「心情」は言葉や行動、発言などから推測するものであり、国語の問題としても使われています。
「心情」と似ている言葉には「心理」がありますが、こちらは精神の状態を表す時にも使うことが可能です。
「道徳」と「心情」の違い
「道徳」は人が従うべき規則や善悪の判断を表す言葉であり、法律と違い自発的に守るものとして扱われます。
「心情」は個人の内面にある気持ちや感情を表す言葉であり、外見や行動、発言などから推測します。
「道徳」の例文
・『小学校の道徳の授業は割と面白かった記憶があります』
・『道徳を守らない人とは距離を置きたいと思っています』
「心情」の例文
・『この登場人物の心情を答える問題ですが、記述があまりにも少ないので分かりづらいと思います』
・『心情は察するがそれはそうとして罪は償うべきだと考えています』
まとめ
「道徳」は人が従うべき規則や善悪の判断を表す言葉であり、義務教育では「道徳」の授業で学びます。
「心情」は人の内面にある気持ちや感情を表す言葉であり、行動や発言によって推測するものとなっています。