この記事では、「多角点」と「三角点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多角点」とは?
多角測量において使用される基準点のことを意味する言葉です。
多角測量は、ある1点から出発して、見通しのきく次の点までの距離と方向角を測定し、これを定められた終点に到達するまで繰り返していく測量法のことを指します。
多角測量において、「多角点」は、折れ線の連続を多角路線と呼び、1つの既知点から出発し、次々に折れ線の長さとその間の夾角を測って、逐次に多角点の座標を求めていきます。
「三角点」とは?
三角測量によって求められた測地の基準となる点を意味する言葉です。
三角測量は、地図製作において重要な役割を果たす測量法で、地球上のある地点において、ある地点の距離を正確に測るために、各地点の鉛直線の方向を基準にして位置を求めていきます。
また、「三角点」は、経度・緯度・標高の基準になる点であり、一等から四等までの等級があります。
「多角点」と「三角点」の違い
「多角点」と「三角点」の違いを、分かりやすく解説します。
「多角点」と「三角点」は、どちらも測量において重要な役割を果たす点を意味する言葉ですが、それぞれに違いがあります。
「多角点」は、三角点によって形成された測量網をさらに細かく分けるために用いられ、街区基準点としての役割を持ち、より密な測量を可能にします。
その一方で、「三角点」は、国土の基本的な測量網を構築するために設置されるものです。
山の頂上付近や見晴らしの良い場所に位置しており、緯度・経度が正確に求められます。
したがって、「多角点」は、局地的な測量において重要なものであり、「三角点」は、広範囲の測量に不可欠なので、両者はそれぞれ重要な役割を果たすと考えられます。
まとめ
「多角点」と「三角点」は、それぞれ異なる測量法における基準点であり、その用途や意義においても異なると考えられます。
多角測量は、基本的に局所的な測量に用いられ、三角測量は広範囲の地図製作や測地学において基本となる測量法です。
どちらも現代の測量技術において重要な役割を担うと言えるでしょう。