この記事では、「貿易風」と「偏西風」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貿易風」とは?
「貿易風(ぼうえきふう)」とは、緯度30度付近から、赤道に向かって吹く恒常風のことを意味しています。
「貿易風」は北半球では北東の風、南半球では南東の風となります。
「貿易風」は「熱帯東風(ねったいとうふう)」、「恒風(こうふう)」、「恒信風(こうしんふう)」、「熱帯偏東風(ねったいへんとうふう)」などと呼ばれることがあります。
さらに、「貿易風」の英語表記は「trade winds」になります。
「偏西風」とは?
「偏西風(へんせいふう)」とは、 極を中心に、中緯度の範囲の上空を年中、西から東に向かって帯状に吹いている恒常風のことを表しています。
「偏西風」は西から吹く風の意味の「西に偏る風」を表しています。
また、「偏西風」は「中緯度偏西風(帯)」とも呼ばれています。
さらに、「偏西風」は英語で「westerlies」と表記しています。
「貿易風」と「偏西風」の違い
「貿易風」と「偏西風」の違いを、分かりやすく解説します。
「貿易風」は緯度30度付近から赤道に向かって吹く恒常風です。
一方、「偏西風」は緯度35度〜65度の地域で、西から東へ吹く恒常風を言います。
「貿易風」と「偏西風」には、これらのような違いが見られます。
「貿易風」の例文
・『「貿易風」の呼び方は、英語の「trade winds」からきています』
・『北半球の貿易風は「北東貿易風」、南半球の貿易風を「南東貿易風」と呼んでいます』
「偏西風」の例文
・『偏西風は上空ほど強くなります』
・『「ジェット気流」とは、対流圏上層の強い偏西風の流れのことを指しています』
まとめ
今回は「貿易風」と「偏西風」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「貿易風」と「偏西風」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。