「途絶える」と「なし崩し」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「途絶える」と「なし崩し」の違いとは?違い

この記事では、「途絶える」「なし崩し」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「途絶える」とは?

それまで変わらず続いていたものがぱたりとすべて無くなってしまうことを「途絶える」【とだえる】といいます。

例えば、テレビ画面から映像が流れなくなり、画面が真っ黒になる様子や、望んでいたものが無くなるのです。

「人跡がぱたりと途絶える」といえば、それまでは多くの人が出入りしていた場所であるのに、急に誰も来なくなる様子を伝えます。


「なし崩し」とは?

借りたお金を少しずつ渡すとき、相手から同情されてすべてをなかったことにするのが「なし崩し」【なしくずし】といいます。

このような意味から、元々は返済という意味がある「なし」を使っていて、借金を無くすという意味を指すのです。

それが少しずつ物事を進めるという意味合いで使われるようになり、そこから物事が少しずつ形を変えていく様子を伝えるために使われています。


「途絶える」と「なし崩し」の違い

ここでは「途絶える」「なし崩し」の違いを、分かりやすく解説します。

続いていたものが急に失われることを「途絶える」といいます。

「音楽が途絶える」といえば、それまで素敵な音色が流れていたのに音が一切しなくなり、寂しい空気が漂う状況になってしまうのです。

もう一方の「なし崩し」はお金を貸したとき親密な関係になったので、借金自体を無くすという意味で使われています。

また、物事が少しずつ変化していき、様子が変わる状況を指すのです。

「途絶える」の例文

・『高齢の職人が亡くなれば、100年続いた伝統も途絶える』
・『島にある唯一の国道が土砂崩れで塞がれて途絶える』

「なし崩し」の例文

・『先輩と心が通じ合い、なし崩し的に付き合うようになった』
・『引き出しのレシートをなし崩しに家計簿に記入して処理する』

まとめ

すべてを失ってしまう場面で使われているか、それまでの事を無くすかの違いがあります。

どのような場面で使うか調べて、比較してうまく使ってみるといいでしょう。

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