この記事では、「輩出」と「頻出」の違いを分かりやすく説明していきます。
「輩出」とは?
ぐれた人物を次々と送り出すことを意味する言葉です。
学校や団体などから傑出した人物が続いて世に出ている状態を表す単語で、主に企業や大学の実績を示す資料や、ニュース・新聞などのメディアにおいて使用されています。
「輩出」は本来自動詞として使われていた言葉ですが、現在は他動詞としても使われることが多くなっており、「有名選手を輩出した大学」のように使うことも可能です。
また、「輩出」を使うときの注意点としては、1人や少数人に対しては使わないことです。
輩出は次々と優秀な人材が世に出ることを表しており、1人や少数人に対して使う言葉ではありません。
「頻出」とは?
ある事象や現象がしきりに現れたり起こったりすることを意味する言葉です。
その事象や現象が頻繁に繰り返されるため、その出現頻度が高いと言えます。
「頻出」は、一度だけではなく繰り返し現れることが特徴であり、その度に注目を浴びることがあります。
また、「頻出」の類語には、「放出・排出・排水・排気・流出・続出・百出・輩出・新出・初出」などがありますが、それぞれの言葉にはニュアンスの違いがあります。
「輩出」と「頻出」の違い
「輩出」と「頻出」の違いを、分かりやすく解説します。
「輩出」と「頻出」は、似ているようで、異なる表現方法の言葉です。
「輩出」とは、優れた人材を次々と世に送り出すことを意味します。
人に対して使われることが多く、その人が優秀であることが前提であると言えます。
その一方で、「頻出」とは、ある事象や現象がしきりに現れたり起こったりすることを意味する言葉です。
人だけではなく物事や出来事に対しても使える言葉で、その出現頻度が高いことが特徴的だと言えます。
「輩出」の例文
・『この学校は多くの著名人を輩出していることで有名だ』
・『あの塾は東大合格者を輩出していることで有名です』
「頻出」の例文
・『大学受験で頻出する問題について、重要度が高いものは赤色で印がされている』
・『新しいスラングが次々と頻出しており、全然分からない』
まとめ
「輩出」と「頻出」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方は異なります。
「輩出」とは、優秀な人材が次々と世に出ることを表す言葉です。
その一方で、「頻出」とは、ある事象や現象が頻繁に起こることを表す言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。