この記事では、「色弱」と「色覚異常」の違いを分かりやすく説明していきます。
「色弱」とは?
色を感じる感覚が正常でない状態のうち、特定の色を識別しにくいものを意味する言葉です。
色弱は主に遺伝的な特性で、男女があるものの、日本国内でも、一定上の割合で存在すると言われます。
色弱の程度には個人差があり、強度では時々色を間違えますが、弱度では問題になることはほとんどないと考えられます。
「色覚異常」とは?
色を感じる感覚が正常でない状態の総称で、色弱のほかに、色盲や青黄色盲などが含まれる言葉です。
色盲とは、色を感じる感覚がほとんどない状態で、ほとんどの色が灰色に見えます。
青黄色盲とは、青と黄色が区別できない状態です。
色覚異常は、先天的なものと後天的なものがあります。
先天的なものは、色覚関連遺伝子の異常により、色を感じる錐体というセンサーが欠損や機能不全になっていることが原因だと考えられます。
「色弱」と「色覚異常」の違い
「色弱」と「色覚異常」の違いを、分かりやすく解説します。
「色弱」と「色覚異常」は、色の見え方が一般的な人と異なる状態を表す言葉ですが、厳密には違いがあります。
「色弱」は、色覚異常の一種で、特定の色を識別しにくい状態をいいます。
遺伝的な要因が強く、男性に多く見られます。
その一方で、「色覚異常」は、色覚が通常とは異なる状態を総称します。
先天的なものと後天的なものがあります。
先天的なものは「色弱」に含まれますが、後天的なものは目や頭の病気などによって起こります。
「色弱」の例文
・『彼女は色弱なので、信号の色を区別することが難しい』
・『色弱は遺伝するので、親子で同じ色覚異常を持つこともあります』
「色覚異常」の例文
・『白内障や緑内障などの目の病気は、色覚異常を引き起こすことがあると考えられます』
・『色覚異常は、色の見え方が、一般的な人と異なるようだ』
まとめ
「色弱」と「色覚異常」は、色の見え方が一般的な人と異なる状態を指す言葉です。
しかし、色の見え方には個人差があり、色覚異常の程度や種類によっても異なります。
それぞれの言葉の意味理解できるように注意しましょう。